2008年07月26日

危険生物の続き

 春頃に海中の有毒生物についてイモ貝の類を書きましたが,それっきりに
なってしまいましたので,続きを書きたいと思います。
 紹介する生物は,主にイノー(礁池)で遭遇することがある生物です。
 
・ハナブサイソギンチャク
 砂地の海底で時々見かけます。イノーでは,最深部の辺りに生息しています。
 水流などで刺激を与えると砂の中に潜り込もうとしますが,全体は入り
きれないようです。触れると,刺されるので足などで触れないように注意が
必要です。遊泳中に海底に足を着く場合は,足下をよく見てからにします。
 また,イソギンチャクの類はいずれも刺しますので,絶対に素手で触れない
ことです。


 
・ラッパウニ
 猛毒ウニです。
 水中の中では,物体がかなり大きく見えるものですが,このウニは10センチ
はあるような大型です。普通ウニは棘がありますが,このウニはラッパ型の
柔らかい組織で覆われています。触ると刺されますので,これも要注意です。
 イノーの砂地で岸に近いところで見たことがあります。
 遊泳中の子どもなどが,足で蹴飛ばさないように,あらかじめ周囲を観察
してから遊泳するのが鉄則です。ウニの表面は,サンゴの枝などでカムフラージュ
をしています。



・オコゼ
 岩の上や砂地にじっとしています。
 体はまるで海底と一体化しているように同色です。
 補食手段が,周囲と同化し他の魚に悟られないようにして,待つ,ひらたすら
待つ,そして近づいて来た魚をパクリなので,よくよく観察しないとどこにいるか
わかりません。慣れてくると発見できますが,近寄った時に発見するので一瞬,
びっくりします。背びれに毒針がありますので,足で踏まないようにしなければ
なりません。人間が目の前に来ても逃げません。
 ただ,じっと観察すると,ちっちゃいかわいい目玉とへの字の口がよく
わかります。



・ゴンズイ
 浅くて,比較的広い潮溜りや岸近くの岩場で時々見かけます。
 おそらく200匹(概算)ぐらいの集団行動で絶えず移動しながら
餌を探します。海底をなめるように,波がおしよせるように移動します。
こちらに近づいてくることがあっても,人間を感知すると直ぐに方向を転換します。
 非常に敏感で臆病な魚です。わざと群れの中に腕でもつっこまない限りは
刺されることはありません。
 近づいてきても慌てることはありません。


 
・ミノカサゴ
 羽を広げた様な優雅なこの魚には何種類かあるようです。
 イノーでは,岩やサンゴの裏側に潜んでいることが多いです。
 優雅にゆっくり泳ぎます。目立つ魚です。
 写真を撮ろうとして,約2メートルぐらいの距離に入ると,威嚇モードに
入るようで,こちらにゆっくりと向かってくる動作をします。
 いづれにしても,有毒な生物には好奇心で近寄らないことです。
 知らん顔をしていれば,向かってくることはありません。



 熱帯の海は,リゾートで美しい海ですが,よく知られていない事情が
あるのです。このような生物に,しょっちゅう刺される事故は起きませんが
毎年,発生はしているのです。ただ,全部が新聞などに報道されないだけです。
 熱帯域での海水浴の際は,足下に要注意です。出来るだけ,足を海底に
接触させないことです。

 ハブクラゲについては,大度海岸では,見たことがありません。
 ただ私が接触していないだけかもしれませんが,生息域の条件があるのかも
しれません。
 
 イノーなどで,シュノーケリングを行う場合は,必ずウエットスーツを
装着し肌を出来るだけさらさないことが大切です。
 クラゲが顔に接触する可能性は大ですから,出来ることなら頭巾も被るほうが
いいと思います。  

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2008年07月05日

エピソード4

 今回も海の生きものたちとのエピソードを紹介します。

 一つ目は,ダンダラトラギスの子どもです。
 このさかなは時々このブログでも紹介していますが,
海に入ると,真っ先に駆けつけてくるので,私の大好きな
さかなの一つです。
 たくさんの写真がありますので,かわいいのを掲載します。
 子どもなので,体に対して目が大きく,口もおちょぼ口です。
 好奇心は,大人のトラギスに全く負けていません。
 すぐ目の前まで近寄ってきます。


 二つ目は,シマキンチャクフグです。
 彼らは,外洋に近いタイドプールで見ることができます。
 おどかさないようにゆっくり近づいていくと,こちらを
キョロキョロと見ていますが,危害を加えるつもりがないと
分かるとしばらく一緒につきあってくれます。
 目の前で海草を食べたり,背中を見せたりすると,私に安心感を
感じてくれているのかなと,こちらも嬉しくなります。
 フグの尾はいつも左か右に曲がっています。直進の時は真っすく゛
伸びていますが。笑。
 目は緑色で,見つめられると一目惚れしそうなインパクトがあります。


 
 植物は,人間の意志に反応するといわれています。
 自分に対する殺意や他の生体の死を感知するそうです。
 また,全ての生命体も共通の根元的な意志伝達(原初的知覚)が
できるのかもしれない。と「クリーヴ・バクスター」氏は言っています。
※「植物は気づいている」日本教文社 より。

 おそらく,さかなたちも,人間の本意を読みとっているのかも
しれません。
 私も,さかなたちとの出逢いで,私の意志が伝わっていると思えるような
体験が何度かあるのです。
 言葉は通じなくても,思いは伝わるのかもしれません。
  

Posted by 有光智彦 at 16:28Comments(0)TrackBack(0)

2008年07月01日

エピソード3

 今回も海の生きものたちとのエピソードを紹介します。

 一つ目は,穴掘りをするギンポの話です。
 このさかなは,「ヤエヤマギンポ」ですが,普段はイノーの古い
サンゴの朽ちた穴の中などで暮らしています。食べ物は,海草などを
口で,こそぎとって食べていますが,雑食性かもしれません。
 ある程度接近できますが,一定の距離に近づくと,すっ飛んで逃げて
しまいます。それでも,気になるのかサンゴの陰などからこちらを
うかがっていたりします。笑。
 写真の場面は,別のさかなの撮影中に遭遇したときのものですが,
巣穴の拡張工事中の模様を見せてくれました。
 私に少しだけ警戒しながら,穴を掘った砂は口の中に入れて,巣穴の
直ぐ近くにはき出し,サンゴのかけらなどは口にくわえて,1メートル
ほど離れたところに捨てに行っていました。
 約10分ほど,この作業を繰り返し,用事を思い出したのか,どこかへ
出掛けていってしまいました。



 場面1:掘った砂を口から吐き出しているところです。
 場面2:巣穴の外にたまった砂を体全体を左右に振ってを拡散しています。
 場面3:サンゴのかけらをくわえて運んでいます。
 場面4:只今,掘削工事中です。

 次も,穴掘りさかなのお話です。
 スズメダイさんの巣穴は石の下にあるようです。
 しばらく静かに様子を見ていると,早いペースで巣穴の拡張工事を
していました。口でサンゴのかけらをくわえるのがとても上手です。
 とても器用にくわえています。



 別の巣穴では,巣穴の拡張工事が終わったのか,メスを巣穴の中に
しきりに誘っていました。メスはオスに付いて巣穴の前まで来るのですが
何か気に入らないのかUターンして去ってしまいます。
 私は撮影しながらも,人間の影響がないように静かに見守っていました。
 
 最後は,海賊ヤドカリの話です。



 場面1:「そこのだんな,ちょっとまちねぇ!」
 場面2:「なぁなんでしょうか?」
      「なかなかいい殻しているじゃねぇか,俺のと換えてもらおうか!」
 場面3:「ひぇ~!」逃げ出すヤドカリ。
 場面4:「オイ コラ 待てぇ!逃げ足のはえぇやつだ。」

 すみません勝手に想像してしまいました。

 でも,観察の様子から,おそらく,そんな場面だったように思います。笑。

 それでは,また。
  

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2008年06月25日

エピソード2

 今回も海の生きものたちとのエピソードを紹介します。
 一つ目は,子どものギンポくんとお母さんの会話の場面です。



 場面1:さんごの上からかわいい顔が覗いていました。
 場面2:めずらしい生きもの(私のこと)が来たので興味津々です。
 場面3:慌ててお母さんが横から声を掛けます。
    「早くこっちに来なさい!連れて行かれたらどうするの。」
 場面4:大丈夫だよお母さん!。子どもは,こわいもの知らずです。

 次は,いつものカエルウオさんのお話です。
 大度海岸のいつもの場所にいつもの彼がいます。
 さんごの小穴が彼の住まいです。
 留守宅の時もたまにあるのですが,ほとんど近くに居るようです。
 お住まいに居なくても,しばらく待っていると,どこからか
やって来ます。
 さんごの向こうから,ひょこりと顔を覗かせて,喜んでいます。



 場面1:お住まいは留守のようです。
 場面2:しばらく待っていると,やって来ました。
 場面3:顔が真っ黒になってしまいました。
     彼は,興奮すると顔が真っ黒になるんです。
 場面4:今日は,手を振ってくれました。

 しばらく,遊んだ後,明日も会えればいいなあと思いながら
 友人宅を後にしました。

 私が今まで紹介してきたのは,ほとんどが水深1メートル前後の
世界です。そこには,マンタやイルカや大型の魚はいません。
 一見すると,とても地味な世界です。
 でも,一カ所に立ち止まり,よ~く観察すると,そこにはたくさんの
命があふれています。そして,たくさんのエピソードと遭遇できるのです。

 私事で恐縮ですが,今日から28日の土曜日まで,沖縄大学で
「大度海岸」の生きものの写真展を行っています。
 近くまでお越しの際は,ぜひ見に来てください。
 今回の写真展は,大浦湾,泡瀬干潟,大度海岸そしてやんばるの森と
続いて行きます。来週は,やんばるの森がテーマです。
 4つのテーマに共通していることは,いずれも,人為的な環境破壊に
対するメッセージ性が込められています。
 
 特に,泡瀬干潟は,2005年から始まった埋め立て工事で危機的な
状況となっています。
 大浦湾も,米軍の辺野古基地滑走路建設による貴重なさんご礁域が
重大な危険にさらされています。
 大度海岸も,2年前に完成した地下ダムの影響で,雨が降ると,そこから
流れてくる濁水がイノーへ流入しています。大雨が降ると,かなり濁った
状態になります。この状態が続けば,数年以内にイノー内のさんごは
大きなダメージを受け,また,さまざまな生きものへのダメージが予想
されます。
 大浦湾と泡瀬干潟の展示は終了していますが,各イベントごとに
展示されますので,次回から写真展の情報をお知らせしたいと思います。

 大度海岸の沖を行く船も大好きなので,写真をいくつかアップします。

  

Posted by 有光智彦 at 01:43Comments(0)TrackBack(0)

2008年06月17日

米須の海のエピソード1

 前回,米須の海の中について書いてみましたが,紹介しきれなかた
いろいろなエピソードがありますので2つほど紹介します。
 一つ目は,「ギンポの恋」です。
 5月は,さまざまな生きものの繁殖行動が見られます。
 ギンポちゃんも例外ではないようです。笑。
 実は,性別がわかりません。ので,色とりどりの衣装?をつけた方を
雄(求愛者)としました。ギンポちゃん勝手にすみません!



 場面1:求愛のまなざしです。
 場面2:巣穴に入ったところに詰め寄ります。
 場面3:好き好き好きと言っているようです。が…。
 場面4:あれあれ,どこかへいっちゃいました……。



 場面5:「まあ,つぎがあるさぁ!」と私には,そう見えました。

 自然界もきびしいようです。

 次は,「ダンダラトラギス」のお話です。
 5月の海の浅瀬では,子どもの魚をよく見かけます。
 大人の魚に比べ体がとても小さいのですが,目だけは
とても大きいのです。人間の子どももそうですよね。
 だから,とてもかわいらしく見えるものです。
 私が,小魚の撮影をしていると,やはり来ました!
 「ダンダラトラギス」は好奇心が大変強いので必ずといっていいほど
近づいてきます。大人も来ますが,今日のは,子どもでした。
 この魚の目は,まん丸ではなく,まるでヤギの目のようです。
 方言では「ヒージャーのミー」,つまり「ヤギの目」と
よんでいるようです。
 最初,私は気が付かないふりをしていましたら,段々近づいてきて
すぐ目の前にまで来ました。カメラをそちらへ,そろーりと向けても
逃げないので撮影しようとしましたが,レンズの真ん前にいるので
近すぎてピントが合いませんでした。
 しかたがないので,自分の体をぞろぞろと後ずさりして,やっと
撮影できました。彼は,30分ぐらい居たでしょうか。
 まるで,「遊んでよぉー」と言っているように見えました。



 場面1:近づき過ぎです。
 場面2:何か言っているようです。
 場面3:「遊んでよぉー!」
 場面4:海草を食べたようですが,あれあれ歯にひっかかていますよ。
     やはり,まだまだお子ちゃまのようです。

 まだ,いくつかのエピソードがあるので次回にお話しますね。
 おやすみなさい。  

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2008年05月18日

平和の道

 再び沖縄に渡航しようとしています。
 本島南部に「平和の道」と称する道路計画が進められようとしています。
 開発か自然保護か。一言では決められないそれぞれの言い分があるようです。
 けっして開発が悪いとは思いませんが,自然とのバランスがとれ,他の
生物との共生ができることが目指す方向のようにも思います。
 私は,沖縄の海をほんのわずか見たにすぎませんが,本土に比べたくさんの
いきものが生きていると感じています。
 道路が出来ようとしている沿線の海を見てこようと思います。
 そこに暮らすたくさんの命の営みを見てこようと思います。
 私に出来ることは小さな事でしかないのですが,海のいきものの代わりに
彼らの生きている様子をみなさんに伝えることができたらと思います。

  

Posted by 有光智彦 at 08:44Comments(0)TrackBack(1)

2008年04月03日

危険な生き物

3月8日以降インフルエンザにかかり投稿をおこたっていましたが,咳が
残った以外は体調も良くなり,今日から投稿を続けていきます。
 皆様方にはご心配をおかけしました。

 本土ではようやく春らしい気候となってきましたが,沖縄では初夏の陽気の
日もあるでしょう。
 一足早い海開きの時を迎える沖縄ですが,私が今まで海でであった「危険」と
される生物についてお話したいと思います。
 もちろん,こちらが注意していれば生き物の方から危害を加えることは希
だと思います。
 有毒,有害な生物は中毒動物,刺毒害動物,咬毒害動物,かぶれる動物,
発電動物に分類出来るようです。参考文献は白井祥平著「有毒有害海中動物図鑑」
です。私の経験と照らし合わせ説明したいと思いますが,出逢ったことのある
これらの生物は僅かです。見たことない生き物は説明できないので経験に沿って
お話ししたいと思います。
 
 私が撮影した彼らは主に「イノー」の住人です。
 イノーとは,珊瑚礁の内側の浅瀬です。
 貝類,ウミヘビ,魚,イソギンチャク,シロガヤ,ウニ,などについて説明します。

 魚類,ウニ,イモ貝,イソギンチャクは「刺毒害動物」に属します。
 ウミヘビ,ウツボの類は「咬毒害動物」です。
 それと,福岡の海でかぶれたことのあるシロガヤは「かぶれる動物」の一種です。

 貝類については,「イモ貝」の類が要注意です。特に「アンボイナ」という
イモ貝は別名ハブ貝や浜中(はまなか:刺されて陸に上がろうとしても浜の中間で
息絶えるの意味)とも言われ,刺されると致命傷を負うと言われています。
 私は生きたアンボイナは見たことがありません。似た種類の貝殻を海中などで拾う
ことはときどきあります。
 ただ,生きているアンボイナの行動は夜間で,昼間は砂の中や岩の下に隠れている
そうですから,あまり気にすることはないかもしれません。ただし,昼間海底で
この種のイモ貝を見つけても手で拾い上げないことです。綺麗な貝なので要注意です。
 本来,彼らの毒は魚などの獲物を捕獲するときに貝自身が使うためのものです。
 下段の写真はイモ貝のいくつかの種類です。たくさんの種類がいます。
 たいてい見つかるのは長さ3㎝から6㎝程度の小さいタイプのものです。



 上記写真の下段左端のイモ貝がアンボイナによく似た形と色をしています。

 ウミヘビは,時々見かけます。彼らは,獲物を探し海底の岩の下などを
丹念に覗きながら移動していきます。目の前を通過していくこともありますが,
 手を出さない限り向かってくることはありません。静かに観察していれば通り過ぎて
いってしまいます。



 次回も引き続きウニなどの生物についてお話します。

 あまり危険危険と書くと海が怖くなったらいけないので友達の写真を添付します。笑。


   

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2008年02月16日

素潜りの装備について



今日は,私がいつもどのようにして海で楽しんでいるのかを紹介したいと
思います。私の場合,誰にも習わずじまいの独学です。全て,自分が経験した
ことが記述のもとになっています。ひょとすると誤った知識を持っているかも
しれませんが,事故にはなっていないので大きな誤りはないと思います。
 いまから始める方の参考になればと思います。

 私は,6時間から7時間は海に入っているので,必ずウエットスーツを着て
います。既製品なので身長のわりにはやや小さめで窮屈です。笑。生地の厚さ
は5㎜で裏も表もジャージ生地が貼ってあります。色は黒です。
 ウエットスーツは,有毒な海草やクラゲなどの接触による危険を防いで
くれますし,体温を保持します。夏は海に入るまで地獄のような暑さの海岸を
歩いていかなければならないのがネックですが海中ではちょうどいい温度です。
 それと私は,ウエットスーツ地の頭巾を夏でもかぶっています。
 頭巾は釣具屋などで安価で売っています。
 頭巾も夏は暑いのですが,やはりクラゲなどの接触を防いでくれるので
愛用しています。今まで,何年もクラゲなどに刺されたことはありません。

 手には木綿の軍手の類をはめています。私はカメラを扱うので厚手のグローブ
は操作しにくいのでこれを使っています。でも何も扱わないのなら厚手の
グローブがいいかもしれません。ただし,生き物に手を出すのは,いかなる場合も
避けるべきです。

 潜水用のメガネ,つまりマスク(ゴーグル)は顔の大きさに合うのがいいで
しょう。あれやこれやとショップで選んでも,海で使ってみたら全然合って
なかったということもあります。まずは買ってみて使ってみて分かるかと
思います。

 シュノーケルは口のところがUの字に曲がっているタイプとストレートに近い
形状のものがあるようですが,好みによるかと思います。
 私は長時間,くわえているのでUの字タイプです。ただ,前方に出っ張った
形状のものはカメラを使う場合はじゃまになるので買うときによく見てください。

 ナイフは必ず所持するべきです。海中にはロープなどのゴミもあったりします。
 何が体にからみつくかもしれません。そんな時にいつでも取り出せる
ように持っておくことです。私は,足首ではなく,腕に付けています。
 足では体を曲げないと取れないので緊急時は間に合わないかもしれません。

 足ひれ(フィン)は私はGULLkミュー(MEU)の白(色で堅さが異なる)
を使っています。素足に履いていますが出来れば,薄手のブーツを履いてから
フィンを履くのを勧めます。私はブーツを履かないので足首がわずかに露出
しています。極力,地肌を露出しないほうが賢明です。

 ウエイトはウエットスーツの浮力に対抗して体を水中に沈める役目をします。
 沢山付けすぎると水没しますので加減して重さを決めます。体重とウエット
スーツの厚みにより浮力が異なるので重さを決めるのに実際に浅いところで
調節する必要があります。
 74㎏の私で4つ(4㎏)のウエイトをつけています。これで,ちょうど
水中にじっとしていて目が水面から出る程度です。ここの加減は経験が必要
なところです。最初は軽めのウエイトでいいと思います。素潜りの時,しっかり
と沈めなければウエイトを足せばいいのです。

 当然,水面からの観察ならば,ウエイトは入りません。
 ウエットスーツは良く浮きますので安心です。
 ウエイトはウエイトベルトに通して使います。1つが1キログラムの鉛です。

 それから,安心材料として,浮き輪を所持することを強くおすすめします。
 岸から離れたところで浮き輪が手元にあるととても安心です。
 疲れたときや驚いたときの心の支えにもなります。
 私は素潜りしかしませんが,岸から沖に出て行く際に大型バイクのチューブ
(チューブレスのタイヤが主流になったので入手しにくいかもしれませんが)
をパンパンに膨らませてロープで引っ張っています。
 ロープは水に浮く素材のものがダイビングショップなどに売っていますので
それがいいでしょう。
 沈むロープは岩やさんごに引っかかって危険です。ロープは私の場合,4㎜幅で
足先から3メートルほど離したところに浮き輪がくるように調節しています。
 ロープのエンドは私の場合,ウエストポーチ(毒の吸い出しセットが入れてある)
にくくりつけています(引き解き結びと言って引っ張ったらワン動作で解ける
結び方です)。
 ウエイトベルトにロープエンドをくくりつけると,緊急時にウエイト
を捨てるときに一緒に体から離れていくので,できるだけ確実なところに結び
付けるといいでしょう。

 他に装備品として,有毒の貝や魚類から刺された場合の毒の吸い出しセット,
消毒用のアルコール(泡盛),酢,それに先の細いピンセット,ゴムのチューブ
などを所持しています。

 水中観察は海水浴と根本的に違います。沖縄などの浜辺で海水浴をするならば
 有毒のクラゲなどを避けるネットの内側で泳ぐのがいいでしょう。
 特に子供は毒に対する抵抗力が低いので命の危険がともないます。
 熱帯の海は危険な生物が数種類いることを知らなければなりません。
 もし,水中観察をするのなら,ウエットスーツは必需品です。
 しかしながら,生き物の特性と一定の約束を守るならば,熱帯の海はとても快適で
魅力的な遊び場となります。けっして怖い世界ではありません。

 

 この次は,私の出逢った危険とされる生物などのお話をしたいと思います。    

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2007年12月26日

光の海

冬の海へ出かけてみました。
天気も良くお日様の光がぽかぽかでとても嬉しい一日でした。
渚のさざ波と光のハーモニーを楽しみながら海の語りかける話に夢中になりました。
心清らかになって,幼い頃から親しんでいる海を後にしました。
   

Posted by 有光智彦 at 00:57Comments(3)TrackBack(0)

2007年12月12日

クマノミの子どもたち

 前回の投稿から時間があいてしまいました。
 写真はクマノミの子どもたちです。
 子どものうちは,どの魚も同じですが,好奇心が旺盛であまり人を
怖がらないようにも思います。
 クマノミの子どもは,イソギンチャクの中からそっとこちらを覗いています。
 おどかさないように写真を撮らなければならないのでちょっと大変です。
 魚も人間も子どもの時はとてもかわいい表情をしています。
 心も清らかなように思えます。私たち大人も好奇心と清らかな心を
もう一度思いおこしてみたいものです。

  

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2007年11月30日

やどかりさん②

 今夜は,ヤドカリの空き屋騒動をお話します。笑。

 撮影地は宮古諸島・伊良部島の「渡口の浜」です。
 季節は11月の下旬です。午前7時頃,朝日が登ってきます。

 私は,午前5時過ぎに目が覚めたので,民宿を出て街灯の無い真っ暗な道を
渡口の浜と平行に1㎞ばかり歩きました。海岸に出る小径をみつけたので浜に
下りました。その頃には東の空の低い雲がうっすらと紅色に染まっていました。
 夜明けは,日没とは少し違う心のときめきを感じます。
 どこか心は水平線の彼方まで,すーと広がっていくような躍動感を感じます。
 少しずつ明るくなり始めた浜のシルエットは,なめらかな弧を遠くまで描いて
いました。今では,波消しブロックや護岸の存在しない海岸はとてもめずらし
くなったと思います。
 海岸の地形は,渚からゆるやかに傾斜し,護岸工事がされていない林へと
続いています。

 渡口の浜は,海岸と林を行き来する「オカヤドカリ」にとっては,とても住み
ごこちの良い環境にあるのです。これが,本来のあるべき姿だろうと思います。
 夜明けの光は,東方の一点から広がりはじめ,うろこ雲を桃色に染めながら
空の頂点へ向かってどんどん進んでいきます。
 やがて,まばゆい白色光を放ちながら太陽が岬の上にぽっかりと顔を出します。
 見上げると頭上の空はとっても深い青色となり,子どもの頃の純粋で透けるような
素直な心に戻っている私を確認します。

 「オカヤドカリ」は海の中のヤドカリと違って,生活の場は主に海岸と海辺の
林の中のようです。彼らが,24時間どういう生活をしているか私はまだ知り
ません。今後の課題です。

 渡口の浜が完全に明るくなった頃,真っ白でパウダーのような砂の上で何かが
ごそごそと動いています。慎重に接近していくとオカヤドカリが,今朝ほど渚に
打ち上がった一つの貝殻を我が手中にするべく奪い合っているところでした。
 しばらく,腰をおろし観察することにしました。わくわく。
 集まっているオカヤドカリは大小さまざまですが中に一匹だけ大きいのがいます。
打ち上がった空き屋は,どう見ても一番大きなヤドカリに手頃な大きさなのですが
小さいのも,中ぐらいのも,みんな一所懸命に力の限り奮闘しています。
 一番大きいのは,小さいのに阻止されてなかなか空き屋にたどり着けません。

 そのうち乱闘に発展!。もうみんな砂まみれでどうにでもなれという感じです。
 全員から「こうなったらやるっきゃない!」という意気込みを感じます。笑。
 どさくさに紛れ,やっと一番大きなヤドカリさんが空き屋にたどりつきました。
 早速,寸法と奥行きを確認しているようです。気に入ったのでしょうか?。
 乱闘はこの後も続きましたが,彼らが私に気付いたとたん,みんなびっくり
仰天して,四方八方に逃げてしまいました。残念。
……というショートストーリーだったのですが,写真を見てわかりましたか。笑。
 写真は,1段目左端から右方向へ,続きは2段目左から右へ,更に続きは
3段目の左から右へ進んでいきます。最後のコマが右端です。
 全部続き写真で12コマあります。楽しんでいただけました
でしょうか。

    

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2007年11月28日

大度海岸の生きものたち⑥

 今日は,いろいろなサンゴについてお話します。
 サンゴは,漢字で「珊瑚」と書きますが,ひらがなで「さんご」と書かれた
書物もありますし,「サンゴ」とカタカナで書く場合もあるようです。
 どれを使ったらいいか,しばしば迷うときがあります。
 「さんご」といえば,よく海辺の観光地にあるお土産屋さんで売っている
高価な赤や桃色のを思い浮かべると思いますが,高価なさんごは,人間が潜れ
ないような深い海に生息しているようです。
 私が使う「さんご」は,南方の島に生息する珊瑚礁を造るさんごのことです。
 そのさんごを「造形珊瑚」というそうです。
 一つ一つの個体のさんごが成長し,死滅し,また,その上に新しい命が育ち,
延々と続く過程で島の珊瑚礁が形造られます。南の島は,このように「さんご」
が何万年もかけて築いた大地から成ってるようです。
 一度,宮古島で,何の目的か地下30メートルぐらいまで掘削した現場を見た
ことがありますが,地層は,下の方までさんごの化石から出来ていました。
 さんごの個体には,枝状のものや,平たいものとさまざまな形のものがあり
ます。波の荒いところや内湾の穏やかな海域とでは,多少種類が違うようです。
 大度のイノーの中には,小さいながらも,いろいろなさんごを見ることがで
きます。今日の写真には大度海岸のほか,水納島のイノーで撮影したものも含ま
れています。

    

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2007年11月23日

大度海岸の生きものたち⑤

前回の投稿から時間が開いてしまいました。
前回は,穴の中に住んでいる魚たちを紹介しました。
今回は,その穴に最初に住んでいた生きものを紹介します。



その生きものの名前は「イバラカンザシ」といいます。
「ゴカイ」の仲間で,本体は穴の中に居て,穴から2本のツリー状の網(これ
で水中のプランクトンをひっかけて食べているそうです)を出してします。
ツリー状の網は,渦巻きのように伸ばしたり縮めたりできます。
刺激すると一瞬で縮まり穴の中に収納されます。ちゃんと蓋まで付いています。
 刺激に対しては,かなり敏感で上から光りを遮っただけでひっこんでしまい
ます。観察していると,早いので1分ぐらい,遅いので3分後には,ゆっくり
とツリーがでてきます。出てくるときを見ていると,渦巻き状に収納されてい
るようで,ぐるぐると回りながら出てきます。

 ツリーには,いろいろな色があり,見ていて飽きません。
 住んでいる場所は,古いサンゴの側面や上面です。
 彼らが寿命を終えると,空き屋になり,そこが「ギンポ」の類のお家になる
のです。「イバラカンザシ」が密集するサンゴなどは,まるでお花畑という感
じです。
     

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