2008年07月26日

危険生物の続き

 春頃に海中の有毒生物についてイモ貝の類を書きましたが,それっきりに
なってしまいましたので,続きを書きたいと思います。
 紹介する生物は,主にイノー(礁池)で遭遇することがある生物です。
 
・ハナブサイソギンチャク
 砂地の海底で時々見かけます。イノーでは,最深部の辺りに生息しています。
 水流などで刺激を与えると砂の中に潜り込もうとしますが,全体は入り
きれないようです。触れると,刺されるので足などで触れないように注意が
必要です。遊泳中に海底に足を着く場合は,足下をよく見てからにします。
 また,イソギンチャクの類はいずれも刺しますので,絶対に素手で触れない
ことです。


 
・ラッパウニ
 猛毒ウニです。
 水中の中では,物体がかなり大きく見えるものですが,このウニは10センチ
はあるような大型です。普通ウニは棘がありますが,このウニはラッパ型の
柔らかい組織で覆われています。触ると刺されますので,これも要注意です。
 イノーの砂地で岸に近いところで見たことがあります。
 遊泳中の子どもなどが,足で蹴飛ばさないように,あらかじめ周囲を観察
してから遊泳するのが鉄則です。ウニの表面は,サンゴの枝などでカムフラージュ
をしています。



・オコゼ
 岩の上や砂地にじっとしています。
 体はまるで海底と一体化しているように同色です。
 補食手段が,周囲と同化し他の魚に悟られないようにして,待つ,ひらたすら
待つ,そして近づいて来た魚をパクリなので,よくよく観察しないとどこにいるか
わかりません。慣れてくると発見できますが,近寄った時に発見するので一瞬,
びっくりします。背びれに毒針がありますので,足で踏まないようにしなければ
なりません。人間が目の前に来ても逃げません。
 ただ,じっと観察すると,ちっちゃいかわいい目玉とへの字の口がよく
わかります。



・ゴンズイ
 浅くて,比較的広い潮溜りや岸近くの岩場で時々見かけます。
 おそらく200匹(概算)ぐらいの集団行動で絶えず移動しながら
餌を探します。海底をなめるように,波がおしよせるように移動します。
こちらに近づいてくることがあっても,人間を感知すると直ぐに方向を転換します。
 非常に敏感で臆病な魚です。わざと群れの中に腕でもつっこまない限りは
刺されることはありません。
 近づいてきても慌てることはありません。


 
・ミノカサゴ
 羽を広げた様な優雅なこの魚には何種類かあるようです。
 イノーでは,岩やサンゴの裏側に潜んでいることが多いです。
 優雅にゆっくり泳ぎます。目立つ魚です。
 写真を撮ろうとして,約2メートルぐらいの距離に入ると,威嚇モードに
入るようで,こちらにゆっくりと向かってくる動作をします。
 いづれにしても,有毒な生物には好奇心で近寄らないことです。
 知らん顔をしていれば,向かってくることはありません。



 熱帯の海は,リゾートで美しい海ですが,よく知られていない事情が
あるのです。このような生物に,しょっちゅう刺される事故は起きませんが
毎年,発生はしているのです。ただ,全部が新聞などに報道されないだけです。
 熱帯域での海水浴の際は,足下に要注意です。出来るだけ,足を海底に
接触させないことです。

 ハブクラゲについては,大度海岸では,見たことがありません。
 ただ私が接触していないだけかもしれませんが,生息域の条件があるのかも
しれません。
 
 イノーなどで,シュノーケリングを行う場合は,必ずウエットスーツを
装着し肌を出来るだけさらさないことが大切です。
 クラゲが顔に接触する可能性は大ですから,出来ることなら頭巾も被るほうが
いいと思います。  

Posted by 有光智彦 at 00:48Comments(1)TrackBack(8)

2008年07月14日

沖縄の魅力

 沖縄滞在中は,ほとんど海に行っています。
 一日のうち5時間ぐらい海中にいます。
 当然,魚の写真が多いのですが,たまには,陸上も
ゆっくり見て回ります。
 一週間以上滞在していると,すっかり島の時間にとけ込みます。
 スローテンポな,のどかな時間の流れ…。

 福岡に戻ってくると,そこは既に時間の流れが乱雑で,
ハイテンポです。明らかに違いがあります。ついていけません。
 一人だけ,気持ちは沖縄タイム。
 運転していても,40キロで走る車なんてどこにもいません。
 みんな70キロ以上です。すごいです。
 命も駆け足で短くなりそうです。
 そんな福岡に疲れてしまいました。



 沖縄の魅力の源は何か。最近,よく考えることが多くなりました。
 だけど,簡単なようで,なかなかわかりません。
 何に,ひかれるのか…。自分の心に同調するものは,なんなのか。
 8月初めに,いよいよ沖縄島に引っ越します。
 外から見た沖縄の魅力が移住後,どう変化し,また違う発見があるのか。
 住んでみないとわからないことがたくさんあると思います。



 人々のおおらかさ。空の青さ。低く流れる白い雲。まぶしい緑。
 生きものも,どこか,おおらかで素直。
 島には,歴史,米軍基地,いろいろな問題がありますが,
それらをひっくるめて,直視してみようと思います。

  

Posted by 有光智彦 at 00:53Comments(5)TrackBack(1)沖縄

2008年07月05日

エピソード4

 今回も海の生きものたちとのエピソードを紹介します。

 一つ目は,ダンダラトラギスの子どもです。
 このさかなは時々このブログでも紹介していますが,
海に入ると,真っ先に駆けつけてくるので,私の大好きな
さかなの一つです。
 たくさんの写真がありますので,かわいいのを掲載します。
 子どもなので,体に対して目が大きく,口もおちょぼ口です。
 好奇心は,大人のトラギスに全く負けていません。
 すぐ目の前まで近寄ってきます。


 二つ目は,シマキンチャクフグです。
 彼らは,外洋に近いタイドプールで見ることができます。
 おどかさないようにゆっくり近づいていくと,こちらを
キョロキョロと見ていますが,危害を加えるつもりがないと
分かるとしばらく一緒につきあってくれます。
 目の前で海草を食べたり,背中を見せたりすると,私に安心感を
感じてくれているのかなと,こちらも嬉しくなります。
 フグの尾はいつも左か右に曲がっています。直進の時は真っすく゛
伸びていますが。笑。
 目は緑色で,見つめられると一目惚れしそうなインパクトがあります。


 
 植物は,人間の意志に反応するといわれています。
 自分に対する殺意や他の生体の死を感知するそうです。
 また,全ての生命体も共通の根元的な意志伝達(原初的知覚)が
できるのかもしれない。と「クリーヴ・バクスター」氏は言っています。
※「植物は気づいている」日本教文社 より。

 おそらく,さかなたちも,人間の本意を読みとっているのかも
しれません。
 私も,さかなたちとの出逢いで,私の意志が伝わっていると思えるような
体験が何度かあるのです。
 言葉は通じなくても,思いは伝わるのかもしれません。
  

Posted by 有光智彦 at 16:28Comments(0)TrackBack(0)

2008年07月01日

エピソード3

 今回も海の生きものたちとのエピソードを紹介します。

 一つ目は,穴掘りをするギンポの話です。
 このさかなは,「ヤエヤマギンポ」ですが,普段はイノーの古い
サンゴの朽ちた穴の中などで暮らしています。食べ物は,海草などを
口で,こそぎとって食べていますが,雑食性かもしれません。
 ある程度接近できますが,一定の距離に近づくと,すっ飛んで逃げて
しまいます。それでも,気になるのかサンゴの陰などからこちらを
うかがっていたりします。笑。
 写真の場面は,別のさかなの撮影中に遭遇したときのものですが,
巣穴の拡張工事中の模様を見せてくれました。
 私に少しだけ警戒しながら,穴を掘った砂は口の中に入れて,巣穴の
直ぐ近くにはき出し,サンゴのかけらなどは口にくわえて,1メートル
ほど離れたところに捨てに行っていました。
 約10分ほど,この作業を繰り返し,用事を思い出したのか,どこかへ
出掛けていってしまいました。



 場面1:掘った砂を口から吐き出しているところです。
 場面2:巣穴の外にたまった砂を体全体を左右に振ってを拡散しています。
 場面3:サンゴのかけらをくわえて運んでいます。
 場面4:只今,掘削工事中です。

 次も,穴掘りさかなのお話です。
 スズメダイさんの巣穴は石の下にあるようです。
 しばらく静かに様子を見ていると,早いペースで巣穴の拡張工事を
していました。口でサンゴのかけらをくわえるのがとても上手です。
 とても器用にくわえています。



 別の巣穴では,巣穴の拡張工事が終わったのか,メスを巣穴の中に
しきりに誘っていました。メスはオスに付いて巣穴の前まで来るのですが
何か気に入らないのかUターンして去ってしまいます。
 私は撮影しながらも,人間の影響がないように静かに見守っていました。
 
 最後は,海賊ヤドカリの話です。



 場面1:「そこのだんな,ちょっとまちねぇ!」
 場面2:「なぁなんでしょうか?」
      「なかなかいい殻しているじゃねぇか,俺のと換えてもらおうか!」
 場面3:「ひぇ~!」逃げ出すヤドカリ。
 場面4:「オイ コラ 待てぇ!逃げ足のはえぇやつだ。」

 すみません勝手に想像してしまいました。

 でも,観察の様子から,おそらく,そんな場面だったように思います。笑。

 それでは,また。
  

Posted by 有光智彦 at 02:55Comments(0)TrackBack(0)