対話を待つ

有光智彦

2011年02月16日 01:12

今日の朝は寒かった。
北西の風が吹き冷気が肌を刺す。
沖縄といえ,朝は12℃ぐらいまで下がる。
ガタガタ震えながら6人の1日が始まる。
空が明るくなり,東の山間が明るくなり始める。
お日様が照らしてくださるのをじっと待つ。
最初の光線が現場を照らした時,生きている実感を感じた。
きっと背後の海の中でも1日の営みが始まっているにちがいない。

今日はどんな展開になるのだろうか。
6人で集合し夕方まで護岸で留まる。
疲れが溜まるが代えの人がいないのでしのぐしかない。
私は思う。
社会に反して公共の工事を止めているが,
われわれの行為は間違っているのだろうかと何度も
繰り返し思案してしまう。
しかし,私たちがこの場を放棄すれば,必ず背後の海の生きものたちは
命を落とすことになるのです。
彼らの代弁者として海の命が公平に論議されるまでここで訴えなければ
ならないと思います。
私たちは,県行政に対し行政,防災,護岸の技術,サンゴや海の博士,
県民を一つのテーブルで様々な角度から最良の方法を見つけ出す
話しあいの場を設定するように求め続けてきました。
何度かの県行政との対話の場面でもその都度文書による要望を出して
きました。私たちの要望は伝わっていると思います。

今日は工事もなく,1日中現場は波の音のみでした。
昨日海に落とされ護岸に残った砂を少しずつ取り除きました。

とうとう県の職員は今日も現場に来ませんでした。
私たちはたった6人です。
恐れることはないはずです,現場に足を運んで対話してほしいものです。

また,時折遠巻きに人の姿が見えましたが,こちらから対話しようと
近づくと,行ってしまうことがよくあります。
とても残念です。

今夜これから就寝しますが,睡眠不足の状態が続いています。
明日も見通しの無い状態が続くのでしょうか。

みなさまおやすみなさい。


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