2009年02月20日
サンゴの子ども
今夜は,強い南風が吹き荒れています。
気温は22℃。
私は,くしゃみと鼻水が止まりません。
杉花粉は無いでしょうから,何かの花が咲いているのでしょうか。
沖縄では,冬以外は何かの花粉がときどき飛散しているようです。
毎月,数日は,くしゃみの日が巡ってくるのです。
海の中は,特に季節の変化はありません。
アーサは生えていますが短くて収穫には適さないようです。
最近,嬉しいことは,あちらこちらの海で,サンゴの子どもが定着している
ことです。
調査したわけではないので私感に近いものです。
根拠はありません。
沖縄本島では,「サンゴの移植」が流行りです。
しかし,サンゴは生き物でサンゴの幼生は,自分で住み良い場所を
選んで定着するのです。
人間が勝手に「君はここに生えろ」と決めつけても,そんなにうまく
いくはずがありません。
私の友人が言っていました。
サンゴの移植に活路を見いだすより先にもっと大事なことがあるよと。
それは,今あるサンゴを保護すること。
沖縄タイムスの2月18日の朝刊にこんな記事が載っていました。
久米島でキャンプ中の楽天イーグルスのオーナーが沖縄のサンゴ礁
保全活動支援の目的で植え付け用サンゴ千本を沖縄県に寄贈した。
寄贈式に出席した「仲井真弘多県知事」は,「サンゴ礁は沖縄の財産,
世界の財産だ。荒れている沖縄のサンゴ礁に力を貸してもらいありがとう
ございます。」とお礼を述べたと書いてある。
建前はわかるけど,心にもないことを発言するのはフェアではないと思う。
私は,この知事のコメントに腹が立ってしかたがない。誠実さがまるでない。
泡瀬干潟を埋め立て,貴重なサンゴ礁を破壊している沖縄県の知事が
よくこんな発言をしたものだと…。
サンゴの移植は,理想だけが一人歩きした形だけのイベントになっては
いないだろうか。県知事は,「サンゴ」についてのどれだけの知識を
持っているのだろうか。ちゃんと勉強しているのかな?
そんなことを考えながら海の中に出掛けていきます。
海の中に居れば,腹立たしさも解消されていく。
海は,人間のように裏がない。
ストレートで誠実。そして清らか。
ぼんやりプカプカしていると,私を励ますように「シマキンチャクフグ」が
岩陰からこちらを見ています。
逃げようとはしません。岩に付着した海藻をつついて食べています。
目がグリーンでとても愛らしい。しばらく観察させてもらいました。
それにしても,なんて素敵な模様なんでしょうか。
岩の下の方に目を向けると,「フトユビシャコ」の仲間でしょうか。
とてもカラフルな衣装をまとっています。
私が驚異なのか,それとも好奇心なのか固まって動きません。
ここぞとばかりカメラを接近させます。
何枚も撮影しました。
目はとても変わっていてキョロキョロと回転しているように見えます。
目が覚めたのか,ふとファインダーから目を外した瞬間に,飛んで
逃げてしまいました。ありがとう。と後ろ姿に声を掛けました。
そして,海から上がる前にいつもの友達に会いに行きます。
今日も居ました。ほっとします。
友達とは,「ヤエヤマギンポ」の子どもです。
いつも同じ場所で生活しています。
岩に生えた海藻を食べています。ときどき,周囲を警戒して見回して
います。
今日は,全身真っ黒の「インドカエルウオ」の子どもも一緒のようです。
2匹はサンゴの陰でかくれんぼをしているようにお互いがひょこひょこ顔を
上げたり引っ込めたりしています。
そして,私が気になるのか,しばらくこちらをうかがっています。
とってもかわいい魚たちです。
潮が満ち始めたので,そろそろ帰る時間ですが,なかなか彼らと,さよならを
したくない。もう少しだけそこに居たくなってしまいます。
それでも,日没が迫ると陸に上がらなければなりません。
「また明日ね!元気でいろよ!」と声を掛けて帰ります。
気温は22℃。
私は,くしゃみと鼻水が止まりません。
杉花粉は無いでしょうから,何かの花が咲いているのでしょうか。
沖縄では,冬以外は何かの花粉がときどき飛散しているようです。
毎月,数日は,くしゃみの日が巡ってくるのです。
海の中は,特に季節の変化はありません。
アーサは生えていますが短くて収穫には適さないようです。
最近,嬉しいことは,あちらこちらの海で,サンゴの子どもが定着している
ことです。
調査したわけではないので私感に近いものです。
根拠はありません。
沖縄本島では,「サンゴの移植」が流行りです。
しかし,サンゴは生き物でサンゴの幼生は,自分で住み良い場所を
選んで定着するのです。
人間が勝手に「君はここに生えろ」と決めつけても,そんなにうまく
いくはずがありません。
私の友人が言っていました。
サンゴの移植に活路を見いだすより先にもっと大事なことがあるよと。
それは,今あるサンゴを保護すること。
沖縄タイムスの2月18日の朝刊にこんな記事が載っていました。
久米島でキャンプ中の楽天イーグルスのオーナーが沖縄のサンゴ礁
保全活動支援の目的で植え付け用サンゴ千本を沖縄県に寄贈した。
寄贈式に出席した「仲井真弘多県知事」は,「サンゴ礁は沖縄の財産,
世界の財産だ。荒れている沖縄のサンゴ礁に力を貸してもらいありがとう
ございます。」とお礼を述べたと書いてある。
建前はわかるけど,心にもないことを発言するのはフェアではないと思う。
私は,この知事のコメントに腹が立ってしかたがない。誠実さがまるでない。
泡瀬干潟を埋め立て,貴重なサンゴ礁を破壊している沖縄県の知事が
よくこんな発言をしたものだと…。
サンゴの移植は,理想だけが一人歩きした形だけのイベントになっては
いないだろうか。県知事は,「サンゴ」についてのどれだけの知識を
持っているのだろうか。ちゃんと勉強しているのかな?
そんなことを考えながら海の中に出掛けていきます。
海の中に居れば,腹立たしさも解消されていく。
海は,人間のように裏がない。
ストレートで誠実。そして清らか。
ぼんやりプカプカしていると,私を励ますように「シマキンチャクフグ」が
岩陰からこちらを見ています。
逃げようとはしません。岩に付着した海藻をつついて食べています。
目がグリーンでとても愛らしい。しばらく観察させてもらいました。
それにしても,なんて素敵な模様なんでしょうか。
岩の下の方に目を向けると,「フトユビシャコ」の仲間でしょうか。
とてもカラフルな衣装をまとっています。
私が驚異なのか,それとも好奇心なのか固まって動きません。
ここぞとばかりカメラを接近させます。
何枚も撮影しました。
目はとても変わっていてキョロキョロと回転しているように見えます。
目が覚めたのか,ふとファインダーから目を外した瞬間に,飛んで
逃げてしまいました。ありがとう。と後ろ姿に声を掛けました。
そして,海から上がる前にいつもの友達に会いに行きます。
今日も居ました。ほっとします。
友達とは,「ヤエヤマギンポ」の子どもです。
いつも同じ場所で生活しています。
岩に生えた海藻を食べています。ときどき,周囲を警戒して見回して
います。
今日は,全身真っ黒の「インドカエルウオ」の子どもも一緒のようです。
2匹はサンゴの陰でかくれんぼをしているようにお互いがひょこひょこ顔を
上げたり引っ込めたりしています。
そして,私が気になるのか,しばらくこちらをうかがっています。
とってもかわいい魚たちです。
潮が満ち始めたので,そろそろ帰る時間ですが,なかなか彼らと,さよならを
したくない。もう少しだけそこに居たくなってしまいます。
それでも,日没が迫ると陸に上がらなければなりません。
「また明日ね!元気でいろよ!」と声を掛けて帰ります。
Posted by 有光智彦 at 02:56
│海の生きもの 1~3月
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2/26(木)夜のTBS NEWS23必見です。泡瀬干潟の特集が報道されます。今回はお知らせするイベントがたくさんあります。泡瀬干潟を守る東京連絡会という会が出来ました。とても心強いです...
泡瀬干潟・大浦湾イベントのご案内【リーフチェッカーさめの日記】at 2009年02月25日 05:09
この記事へのコメント
こんにちは。
大度海岸でダイビング講習をうけていた者(♂)です。
ぼくも時々ごく簡易なコンデジで
こいつらの動きを追ってみたりしますが、
さっぱりピントが合わない…
ちょろちょろ動いて、そのポーズかわいい…と思ったら
つぎの瞬間にはもう反対側に隠れてる…
ぼくのお気に入りは「セダカギンポ」です。
特に小さい個体は頭が大きく模様も大柄で可愛いです
サンゴ移植の話はホントにいかがわしいものが多いですね!
特に大規模な予算が投じられたものほど、
失敗したという報告はせずそのままスルーです。
本気で資源としてサンゴ礁を守っていきたいなら、
お金をかけるべき所は別にあるはずですね。
有光さんのような方にもぜひ「サンゴ礁学会」に来ていただきたいです。
企業や国側の移植プロジェクト(国は沖ノ鳥島でサンゴ礁を
無理矢理育てて)領土を拡大しようとしてます)が
ちゃんとフィールドを見てきた学識者たちに
火だるまにされているのが見学できますよ(笑)。
のみならず、水中写真家という立場での発言は
学識者や学生、水産庁のお偉方etc.学会に毎年出ている人に取って、
とても貴重なものになると思います。
来年は沖縄で開催です。
素晴しい写真を売り込む絶好のチャンスだとも思いますので…
マクロレンズいいの見つけて下さいね〜!
大度海岸でダイビング講習をうけていた者(♂)です。
ぼくも時々ごく簡易なコンデジで
こいつらの動きを追ってみたりしますが、
さっぱりピントが合わない…
ちょろちょろ動いて、そのポーズかわいい…と思ったら
つぎの瞬間にはもう反対側に隠れてる…
ぼくのお気に入りは「セダカギンポ」です。
特に小さい個体は頭が大きく模様も大柄で可愛いです
サンゴ移植の話はホントにいかがわしいものが多いですね!
特に大規模な予算が投じられたものほど、
失敗したという報告はせずそのままスルーです。
本気で資源としてサンゴ礁を守っていきたいなら、
お金をかけるべき所は別にあるはずですね。
有光さんのような方にもぜひ「サンゴ礁学会」に来ていただきたいです。
企業や国側の移植プロジェクト(国は沖ノ鳥島でサンゴ礁を
無理矢理育てて)領土を拡大しようとしてます)が
ちゃんとフィールドを見てきた学識者たちに
火だるまにされているのが見学できますよ(笑)。
のみならず、水中写真家という立場での発言は
学識者や学生、水産庁のお偉方etc.学会に毎年出ている人に取って、
とても貴重なものになると思います。
来年は沖縄で開催です。
素晴しい写真を売り込む絶好のチャンスだとも思いますので…
マクロレンズいいの見つけて下さいね〜!
Posted by ゆー at 2009年02月23日 23:50
こんにちは!
2月10日に残波岬でお話させて頂きました翁長です。
あの後、有光さんにメール差し上げたのですが、念の為こちらにも書き込みさせていただきました。
一緒に磯観察をしていたご家族から、有光さんに撮影して頂いた写真がほしいとのご連絡を頂きました。
お手数ですがメールの方にご返信いただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
最近暖かくなって、今日も最高の海日和ですね!
また海でお会いしましょう!
2月10日に残波岬でお話させて頂きました翁長です。
あの後、有光さんにメール差し上げたのですが、念の為こちらにも書き込みさせていただきました。
一緒に磯観察をしていたご家族から、有光さんに撮影して頂いた写真がほしいとのご連絡を頂きました。
お手数ですがメールの方にご返信いただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
最近暖かくなって、今日も最高の海日和ですね!
また海でお会いしましょう!
Posted by 翁長 at 2009年02月24日 14:59
昨日、かわいいお魚ちゃんたちのカードをありがとうございました(^-^)
たくさんの写真をブログに載せてくれて、ありがとうございます☆知らなかった世界が見れて感激です(*^_^*)
たくさんの写真をブログに載せてくれて、ありがとうございます☆知らなかった世界が見れて感激です(*^_^*)
Posted by シャンティ at 2009年02月26日 12:33
ゆー 様
こんばんは。
ありがたいコメントです。
写真は,自然からの借り物です。
私の所有物ではないのです。
使わせてもらっているだけ。
それが,自然保護につながるのなら
何でも協力をおしみません。
協力できることがあればいってください。
セダカギンポは私も大好きな魚です。
だけど,なかなか撮影できない。笑。
潮どおしの良い所にいるので
波の荒い日は近づけないですね。
ギンポ系が私のお気に入りです。笑。
彼らがいるから,また行きたくなるのです。
また,海でお逢いしましょう。
これからもどうぞよろしくお願いします。
こんばんは。
ありがたいコメントです。
写真は,自然からの借り物です。
私の所有物ではないのです。
使わせてもらっているだけ。
それが,自然保護につながるのなら
何でも協力をおしみません。
協力できることがあればいってください。
セダカギンポは私も大好きな魚です。
だけど,なかなか撮影できない。笑。
潮どおしの良い所にいるので
波の荒い日は近づけないですね。
ギンポ系が私のお気に入りです。笑。
彼らがいるから,また行きたくなるのです。
また,海でお逢いしましょう。
これからもどうぞよろしくお願いします。
Posted by 有光智彦 at 2009年03月01日 00:24
翁長 様
こちらこそ,楽しいひとときでした。
海での出逢いは,バリアフリーとなり
初対面の方とでも,交友がとても
楽しくなりますね。
画像はCDで郵送しました。
よろしくお伝えください。
これからもどうぞよろしくお願いします。
また,北谷の海のことを教えてください。
こちらこそ,楽しいひとときでした。
海での出逢いは,バリアフリーとなり
初対面の方とでも,交友がとても
楽しくなりますね。
画像はCDで郵送しました。
よろしくお伝えください。
これからもどうぞよろしくお願いします。
また,北谷の海のことを教えてください。
Posted by 有光智彦 at 2009年03月01日 00:27
シャンティ 様
先日は,ヤポネシアでお世話になりました。
有意義な時間を共有できたと思います。
各人がそれぞれ自分の思考に基づいて
行動している。ある意味本当の「大人」だと
思います。
海の中には,予想もしない世界が広がっています。
魚たちも,同じ種類でも個体に性格があり
とてもおもしろいと思います。
子どもの魚は人間の子どもと同じです。笑。
好奇心が強く,きょろきょろとこちらをうかがって
います。あまり逃げたりしません。
とてもフレンドリーです。笑。
そんな,彼らのことを知ってもらうのが私の
ライフワークです。
これからも,どうぞよろしくお願いします。
また,お逢いしましょう。
先日は,ヤポネシアでお世話になりました。
有意義な時間を共有できたと思います。
各人がそれぞれ自分の思考に基づいて
行動している。ある意味本当の「大人」だと
思います。
海の中には,予想もしない世界が広がっています。
魚たちも,同じ種類でも個体に性格があり
とてもおもしろいと思います。
子どもの魚は人間の子どもと同じです。笑。
好奇心が強く,きょろきょろとこちらをうかがって
います。あまり逃げたりしません。
とてもフレンドリーです。笑。
そんな,彼らのことを知ってもらうのが私の
ライフワークです。
これからも,どうぞよろしくお願いします。
また,お逢いしましょう。
Posted by 有光智彦 at 2009年03月01日 00:33