久高島③
前回の投稿からずいぶん空いてしまいました。
下痢嘔吐症と風邪をもらい,このごろやっと回復しました。笑。
再び元気になり気力も充実してきました。
さて,久高島は今回の旅では②までで終わりなのですが,しかしながら
肝心の北部がないというのも完結しがたいので,約2年前,最初に久高島を
訪れた時の写真から語ってみようと思います。
島の南側にある集落から島の中央を北へと続く未舗装の道を自転車で
走ります。両側はアダンなどの低い熱帯の木々が生い茂っています。
かなり走ったでしょうか,ようやく開けた砂場に出てきました。
ここが,豊漁祈願(ヒータチ)の行われる祭場の「カベール」です。
「カベール」とは,「神の原」の意。だそうです。
※文中の説明は,(比嘉康雄 ひが やすお著
「日本人の魂の原郷 沖縄久高島」・集英社新書)によります。
上記の書籍には,比嘉さんが撮影した,とても神々しいカベールでの
神事の写真が詳しい記述とともにのせてあります。一読の価値があると
思います。
この日,「カベール」は,とても北風が強く海は時化ていました。
波の間に見え隠れする真っ青な海の中は直視すると,吸い込まれそうでした。
しばらく,化石となった古代のサンゴの黒岩に腰掛け,海をながめていました。
そこは,時間が止まったような不思議な感覚の場所でした。
再びこの島に渡航するときは,どれぐらい心の充実を感じることが
できるでしょうか。
久高島に来たときに,自身の心がどれぐらい成長したか,おのずと審判されて
いるような気がするのです。答えは,まだまだだと語りかけてきます。
次の渡航の時,どのような審判がくだされるのでしょうか。
心がすこしでも豊かになれるように心がけたいものです。
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