橋を架ける

有光智彦

2008年12月21日 01:00

石垣島の帰り道,宮古島を経由しました。
宮古島は,宮古本島といくつかの離島から成っています。
そして,池間島や来間島は,宮古本島に長い橋でつながっています。
離島のうち,伊良部島は,4年後の完成を目指し,現在橋の工事が
進行中です。船で30分はかかる距離を橋で結ぼうとしているのです。
深い海に橋を架け,しかも全長5キロはあるのではないかという距離
です。驚きです。下の写真は,その様子です。
左の2枚は宮古本島からの工事,右の2枚は伊良部島の工事の
様子です。



橋が架かると,島が荒れます。
不特定多数の人が入り込み,今まで,留守中家の鍵を掛ける必要も
無かったのに,泥棒の心配も増えます。
ゴミを捨てにくる無責任な人間もいるものです。
私の故郷に近い島でも,橋が架かってしまったら島がゴミだらけに
なって汚れてしまいました。
一方で,24時間,宮古島の大きな病院へ行くことも出来ます。
いい面と悪い面があります。
島の人にどう思っているか尋ねると複雑な心境のようでした。

伊良部島は,湿地帯を隔てて下地島とつながっています。
下地島は,現在民間パイロットの育成施設となっていて,毎日ANAや
JALの飛行機が離発着訓練を繰り返しています。
2つの島の境界にあるのが,渡口(とぐち)の浜です。



真っ白に砂と防波堤の無い自然の海岸です。
浜から海岸林まで一直線でつながっています。
オカヤドカリも元気です。
ゴミ一つない美しい自然の海岸です。浜には,白い二枚貝が
たくさん打ち上げられています。
特に朝日がきれいです。早起きして出掛けてみるのも素敵です。



橋が架かれば汚れてしまうかもしれません。

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