夕刊を見て愕然としました。
司法の場で,今後一切の公金支出をしてはならない。という判決を受けたのにも
かかわらず沖縄市は,明日から護岸で囲った部分へ土砂の搬入工事をはじめる
そうです。裁判所の判決とはいかなるものなのでしょうか。
常識的にそれに逆らって断行するとは,とても行政のすることではないと
思います。
明日から行われる日本の愚行について,よく見ておきます。
今後一切,日本国政府,沖縄県及び沖縄市は,「自然保護」について正々堂々と
公言することはできないということです。
もし,語るなら,その誠実性に欠ける。信憑性はありません。
しかし,残念です。
確かに,この事業で一時的に仕事が入り家族を養うことができる大勢の人々が
いることは否定しません。彼らのことを考えると最もだと思います。
しかし,工事が終われば,それまでです。次の公共工事を探さねばなりません。
この小さい島の何処を今度は開発するのですか。
いったいいつまで続けるつもりですか。
いずれ沖縄の自然は根こそぎ破壊され,観光産業も土木産業も衰退するのでは
ないでしょうか。自然を守ることを産業に転換する方法を時間をかけてでも
模索する方が賢い選択のような気がします。
一度破壊した事前環境は二度と元には戻りません。
何億年,何万年も掛けて築いてきてた自然そのものは,ここ数十年の人間の開発により
あっという間に破壊されてしまいました。
人間は,地球にとって地球史始まって以来の最大級のウイルスです。
必ず,何らかの方法で抹殺される日が来ます。
海は外から見ただけでは,決して解りません。
埋め立て事業の関係者は,一度,泡瀬の海の中を見るべきです。
戦争でも,遠隔操縦された電子兵器で人間の悲惨そのものを見ずに機械的に
攻撃してしまいます。何もなかったかのように。
見るべきです。泡瀬の埋め立てで,無数のサンゴや魚たちが生きたまま
殺される現場を。
何も言わない,言えない人間以外の動物なら一方的に,強制的に,人間の
自由にしていいのか。そんなのは,野蛮です。
私が住んでいる裏の漁港も防波堤の内側を埋め立てています。
そのわずか20メートル離れた海中の岩棚にクマノミのコロニーがあるのです。
たくさんのイソギンチャクとクマノミが生活しています。子供のクマノミも沢山います。
人間以外の生き物でも子供は守るのが当たり前ではないでしょうか。
それぐらいの心を持ち合わせていないほど人の心は衰退したのでしょうか。
海の中を知るべきです。知ろうとするべきです。見えないところを見るべきです。
泡瀬干潟の明日からの埋め立て工事の情報は「さめ日記」の記事を参照してください。
詳しく解ります。
http://shark.ti-da.net/e2502256.html
今日も,私の活動は続きます。
海を知ってもらうことが仕事です。
イノーの水温は20℃,外洋は22℃です。
天気は晴れ時々曇りでまずまずです。
人工水道から干潮の流れに乗って外洋に出て行きます。
今日は,この広い大海原に私一人です。
目の前に深くて青い世界が何処までも続いています。
風は陸風で小さい波が海面をざわざわと流れていきます。
私は,水面下に目をこらします。
潮の流れとともにいろいろなプランクトンが目の前を通りすぎて行きます。
まるで回転寿司のようです。どれにしようかなと迷います。
比較的大きくはっきりしたプランクトンにカメラの照準を合わせます。
後は,夢中になってシャッターを切るだけ。
この間,撮影に熱中しているので,何が近づいてこようがわかりません。
ハッと気が付くとサメちゃんがいるかもしれません。
今日は3時間ほど漂っていました。
友人が直ぐ近くを泳いでいたようですが,熱中していたので
声も掛けませんでした。ごめんなさい。
今日も,様々な種類のへんなのを撮影できました。
大きさはどれも1センチ以下の半透明で微細な生物です。
でもとても神秘的です。
前回紹介した,50センチの卵塊は,知人の情報から,おそらく「ソデイカ」の
ものでしょうとのこと。あの一つ一つのうちのほんの数個が巨大なイカに成長して
いくのでしょうか。とても不思議です。
今日,撮りそこねたプランクトンは,たくさんあります。
いったい何種類あるのでしょうか。
これからも紹介していきます。