8月に泡瀬干潟を見てきた時のことをお伝えします。
潮は大潮で沖合まで引いていました。
この日泡瀬三丁目にある「泡瀬干潟博物館カフェ・ウミエラ館」の
ウミエラ観察会が開かれました。
春から夏の大潮でなければ干出しない海域まで来ると遠浅の美しい海が見られます。
泡瀬干潟は数年前に始まった人工島建設で負荷を受けてきました。
負荷を科学的に証明することは難しいことですが、何度も通っていると
その変化を五感で感じることができます。それは重要なことだと思います。
残念なことですが、これからご紹介する海域もやがて始まるマリーナの建設の
ために工事の手が入る予定です。
海草藻場があり、砂は真っ白です。町の騒々しい音は全く聞こえず
太陽の光、風、潮の香り、透明な海水の世界です。時々生きものが発する小さな音
が聞こえます。そのような心を開放させて自然に親しむことができる世界が泡瀬にはあります。
浅くなった海底には海草藻場が広がっています。
海草藻場は、生きものたちにとって産卵や、成長をしていくための
大切な場所となっています。
そこではいろいろな生きものを見ることができます。
ナマコは砂ごと食べ、砂に含まれる有機物のみを吸収し、砂は排出されます。
排出された砂は浄化されています。
ヤドカリが速足で移動しています。どこへいくのでしょうか。
盛り上がった砂の下にも生きものが棲んでいるはずです。
貝が海底を這い回っています。
海草の間や藻類の下に何種類かの魚を見かけました。
近づいて来て私の目の前を行ったり来たりする魚もいます。
カニがいました。私がいきなり現れたので相当慌てていました。
橙色のきれいな二枚貝を見付けました。
ウミエラが生息する海域でウミエラ館の観察会の皆さんと合流しました。
紫色で10センチほどのウミエラを見付けました。
写真家の小橋川さんが、絶滅危惧Ⅱ類にランクされている「フジイロハマグリ」を
見つけて来られました。
私たちの一生は長くて100年ですが、海、川、山などは何千年、何万年の
歳月をかけて自然が作り上げてきた調和の世界です。
多くの小さな生きものたちの犠牲の上に造ったもので本当に楽しむことが
出来るのでしょうか。
これ以上、海(地球)を傷つけてはいけないと思います。
泡瀬干潟博物館カフェ・ウミエラ館のブログ
http://umierakan.ti-da.net/