久しぶりのブログの更新です。
パレットくもじで開催した写真展は予想以上にたくさんの方々に見て頂きました。
インターネットをしない比較的年配の方々に直接訴える良い機会となりました。
なんでもかんでも,インターネットの時代ですが,古典的な写真展示という方法を用いての
アプローチの仕方は,予想以上の効果がありました。それを実感した一週間でした。
また,泡瀬干潟と浦添西洲の道路建設現場の海の写真は,アンケートにより
「こんなに美しい海だということが解り,守らなければならない。」という内容のご意見を
たくさん頂きました。
700人近い人に来て頂きました。ほんとうにありがとうございました。
この場を借りて感謝の意を伝えたいと思います。
今朝の沖縄タイムスの「論壇」に泡瀬干潟関連の記事が記載されていました。
タイトルは,「
出島方式で湿地回復へ・健全な泡瀬干潟取り戻そう」というものです。
この記事の内容については,幾つかの点で反論があります。
投稿者に対し,失礼かもしれませんが泡瀬の海中を知る者の一人として
発言させて頂きます。
以下私の視点でとらえた泡瀬のことをお伝えします。
まず,泡瀬の海は,埋め立ての打撃を受けているけど現在も美しい海を維持していること。
そして,埋め立て工事を中止すれば,時間とともにもとの泡瀬干潟に回復するとです。
海の生命力は強いのです。
あきらめてはならないのです。
また,
海は陸域や浜辺から見ただけでは絶対にわかりません。
汚く見えてほとんど生き物がいないように見えても,海の中は違います。
そこは生き物の楽園です。泡瀬は特にそうです。
1998年の世界的なサンゴの白化現象の時にも,泡瀬の海だけは
サンゴが白化しなかったのです。
海の現状は,海に入ってその世界を見た者だけが真実を知ります。
記事の中で,「……一方では宅地化で海に負担が増し,かつての泡瀬干潟では
なくなったと私は考えている。……」と書かれているのですが,私の視点では,宅地化の
影響の中で泡瀬干潟は維持されてきたのです。埋め立てが始まるまで……。
泡瀬の海への負担は,明らかに埋め立てによるものです。
出島方式で湿地回復はしません。健全な泡瀬には戻りません。
海を見てきた者だから言えることです。
今の埋め立て現場(出島方式とはこのこと?)の工事を即刻中止すれば泡瀬は
健康(健全とは?)な海に戻ります。
掲載した写真は,今年撮影した泡瀬の海中の様子です。
沖縄の海に入る者は,美しい海と問題有りの海の2通りの海を必ず目撃します。
それを伝えるのは自由ですが,私は伝える義務があるようにも思います。
私は,見たものをそのまま伝えます。まずは知ること。です。
写真は真実を伝えます。
知ってから考えてください。結論は見た人の自由です。
以下の海中写真は,上の写真の埋め立て現場から北東に約1.5㎞の場所にある
「ヒメマツミドリイシ」のサンゴ礁で撮影したものです。
まだまだ写真はあります。
これが泡瀬の海のほんとうの姿です。
決して海岸から見ただけではわからないのです。
海岸で見た事は,氷山の一角にしか過ぎません。
海の中はそんなもんじゃないのです。
まずは知ってください。それが大切です。