昨日,沖縄市の東埠頭という埋め立て地の一角で市民の抗議集会が
開かれました。集会の目の前の港では浚渫船が海底のヘドロを採掘していました。
そのヘドロが埋め立て地に入れられたのです。クマノミの絵は似合わない。
会場では開発推進派と自然破壊型公共工事に反対する市民が向かい合って
それぞれの意見を述べました。たくさんの報道機関が来ていました。
会場近くの敷地を見てください。
このような状況なのです。
このスクラップの地下数メートルにはかつて生きものたちの楽園があった
ところです。
そしてまた新たな埋め立てを始めたのです。
自然破壊型の公共工事に反対する人の中に沖縄の礼服(黒のカリユシウエア)
を着ている人がいます。これはこの集会の冒頭で生き埋めとなる生きものへの
黙祷を行ったのですが,そのために暑い中着てきたのです。
泡瀬の生きものに対する思いがカニやヒトデの絵となって殺伐とした集会に
暖かな心を添えていました。
食糧難の時代,泡瀬干潟の恵みで命をつないで来れたというに96歳のおじいの
話しがありました。
一方,泡瀬干潟埋め立て推進に賛成する方々も集会を持ちました。
早期実現と書かれた垂れ幕にはそうそうたる沖縄の企業や組織の名が
書かれていますが,自然破壊型公共工事に賛成するという意思表示を
していると同時に,地震,津波,液状化の防災計画が無いままの強行工事ですが,
社会常識を欠いた事業に合意する意思表明でもあるということなのでしょうか。
ほんとうにそれでいいのでしょうか。
どうやら完成図らしいです。自然の海の上に描かれた埋立地です。人?影
人工島から本島への連絡道路は一本です。津波の時にはビルに避難する計画
だそうです。ジョーク?でしょうか。
開発,発展,起爆剤,地域活性化,最速,効率化,熾烈な競争,
経済優先,大量生産大量消費…際限無く。
自然との共生,何が大切なのかを知っている,ゆっくり,
大事に長く使う…言葉は多くいらない。
ほんとうに必要とするものを造ったり考えたりすることに税金を
使ってほしいと思います。1200億円を自然破壊型公共工事に使って
東北の復興に増税をするというのはどういうことなのでしょうか。
私にとって増税は大きな負担です。そんないい加減な政策は
止めてほしいと思います。
成熟した社会は幻想なのでしょうか。
みなさんはどう思われますか。
この事業では長さ900メートルの人工ビーチを造る計画です。
大量の砂で自然の海を埋めて造ります。
埋め立てがどういうものかをまとめていますので参考にしてください。
http://www.namiuchigiwa.com/newpage72-1.html