泡瀬干潟のサンゴ群集

有光智彦

2014年07月26日 00:09

沖縄本島の中央部のやや下辺りに沖縄市があります。
沖縄市の前の海には「泡瀬干潟」が広がっています。
泡瀬干潟の中央部は、埋め立てによる人工島建設が進行中です。
かつてこの囲まれた中には大規模なサンゴ群集がありました。
  
〈画像の出典はグーグル・アース〉

7月の大潮の日に人工島から約1.5キロほど離れた海域にある
「ヒメマツミドリイシ」という名前のサンゴ群集を見てきました。
観察した時間帯は干潮時で、サンゴの大部分が干出していました。
サンゴを傷つけないように外周からの観察です。
   

魚たちです。ヒゲが生えたヒメジの仲間もいます。
   

ヒメマツミドリイシの上にはスズメダイの仲間が群れていました。
今年生まれたおちびさんも一緒です。
サンゴの陰になったところにも魚が棲んでいます。
 

種類が違うのに仲の良い魚がいました。


サンゴの周辺は海草藻場が広がっています。
サンゴと海草の交じり合ったところもあります。
  

海草が生えている場所も小さな生きものたちの宝庫です。
クリミミズアナゴでしょうか?目の前の海底をとても早い動きで移動していきます。
小石の下などの食べ物を探している様子でした。
 

この泡瀬の海も辺野古や大浦湾と同様に生物多様性の海なのです。

関連記事