埋立地 地震 液状化

有光智彦

2014年11月12日 23:22

沖縄本島では、泡瀬干潟の人工島、大嶺海岸の那覇空港第二滑走路建設など、
沿岸部の埋め立てが現在も行われ、これからも計画されています。
埋立地の地盤は、地震発生時、液状化現象を起こし、建築物の傾斜や護岸の陥没など
多大な被害が発生します。

私が経験した2005年3月20日の『福岡県西方沖を震源とする地震』では、
福岡市で震度6弱の揺れを観測し、埋立地の埠頭(貨物船が荷役を行う護岸)が
広範囲に陥没し、長期的に使用不能状態となりました。
画像の赤丸が撮影場所で、下が中央ふ頭、上が箱崎埠頭です。

〈出典はグーグル・アース〉

中央埠頭の状況
  
上記画像のうち、左側はグーグル・アースからの出典

箱崎埠頭の状況
 
上記画像のうち、左側はグーグル・アースからの出典


また、離島(玄界島)でも船着場の護岸が陥没し大きな段差ができました。
 

※上記各写真の撮影は、中央ふ頭と箱崎ふ頭が2005年の5月初旬、離島(玄界島)が
発生の翌日です。

泡瀬の人工島も地震発生により液状化現象が発生すれば、活性化の起爆剤どころか
被害の損失は計り知れないものとなり、取り返しのつかないことになりはしないでしょうか。
また、大津波の威力を認識した現在、その教訓はどこに生かされているのでしょうか。
進行していた物事が、誤りであると気づいたなら、その時点で停止し、
そこで中止したり、引き返す判断をすることが求められるのではないでしょうか。

〈一度着工したら何があっても止まらない公共事業、上記写真は、沖縄市泡瀬干潟の人工島 〉

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