合同写真展

有光智彦

2010年01月13日 15:00

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今日の沖縄の天気は曇天,北風が非常に強く,裏の海も大時化となっています。
椰子の木も波打ち,洗濯物も風にあおられてはためいています。
通りには猫の姿も,おばーの姿もありません。どうやらお家にこもっているようです。



昼に隣のかめーおばー(食べなさい食べなさいと食べ物を差し入れてくれる
やさしいおばあさんのこと)から電話がありました。
「ありみつーぅ,あんた昼ごはん食べたのぉ?
昼ご飯作ったからねぇとりにおいで!ガチャン」私に選択権はありません。笑い。
さっそく,いただきにあがりました。今日は,おばーの18番の煮付けと
上等な豆ご飯でした。沖縄に住んで,家庭の料理を食べられるなんて
とても嬉しいことです。



いよいよ生物多様性の合同写真展が那覇市のパレットくもじ6階の市民ギャラリーで
始まりました。11日に展示の搬入をし,写真を壁に展示していきました。
30ぐらいのグループの展示ですから広い展示室もにぎやかです。
各グループそれぞれのテーマで熱いメッセージを発信しています。



今回の合同展示は,沖縄で初めての企画となりました。
平和問題,人権問題,環境問題など今まで個別に行動していたものが
一同に会し,まとまって発表するのです。
実際の展示が終わって会場を見渡すと,結集した力の大きさを実感できました。



今年の秋に名古屋で開催される「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」に
向けて大きな一歩を踏み出しました。
人間と全ての生きものにとって住みよい沖縄になるように,さらには
住みよい「地球」を実現するために活動を続けていますが,みなさんに知ってもらい,
考えていただくためにも力を合わせた展示は不可欠だと思いました。
この展示を見れば,現在ある沖縄の問題の全てがわかります。
それだけの価値があります。
本気で一つ一つ見ていくなら1日じゅうかかるでしょう!

身近な事に目を向け,これでいいのだろうか?
ちょっとおかしいのではないだろうか?
私は,こう思う。ということなど自分の意見や主張を持つことがよりよい社会や
地球の環境をつくっていくことになると思います。

問題を自分とは関係のない別の世界の話しだと思うか,
あるいは,直接の行動は出来なくとも,問題意識を持って自分の住む沖縄を
見ていくかでは,大きな差があると思います。
自分が生きていく上で障害や承諾できない出来事があるなら勇気を持って
一歩前進するべきです。周囲の嘲笑や軋轢(あつれき)を気にしていては
行動はできません。
正しいと思う方向に踏み出すのです。そこから新たな物語がはじまるのです。

この会場に展示されていることは,ある特異な人たちが問題点を指摘し行動
しているのではありません。
ごく普通の人たちが自分も関係がある問題として考えて,ある者はグループで
ある者は個人で,できるだけの活動をしているにすぎません。

12日の10時にテープカットが成されました。
どっと,沢山の人が会場に入りました。
各社のテレビ局や新聞の報道も来ています。



会場には,やんばるの森のいろいろな花の写真,草花の繊細なイラスト,
干潟や海,山の生きものの写真,泡瀬干潟に生息するさまざまな貝類,
浦添の軍港建設や埋め立てに関わる最新の情報,国民一人一人に
付けられている問題の真相やグアムの米軍基地と住民の現状,
ネパールの路上生活孤児の保護の現状,ある鳥(バン)の物語,
などなど,紹介しきれないので是非来場ください。

私の展示は,いつも,そしてこれからも変わることなく,「海から伝えたいこと」が
テーマです。



この展示は,県庁前のパレットくもじ(りーぼーが入っている建物)の6階の
市民ギャラリーで17日の日曜日まで開催されています。
時間は10時から19時(午後7時)まで,最終日の日曜日は17時(午後5時)
までです。

ご来場をお待ちしています。


写真は海草がつくった酸素の泡です。

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