大浦湾の砂

有光智彦

2014年07月22日 01:49

辺野古の海は大浦湾と続いていています。
名前は違っても海はつながっていて一つです。
大浦湾に面している海岸には人工ビーチはありません。
中には護岸すら無い自然海岸もあります。そのような海は、
生きものたちにとって暮らしやすいとても貴重な場所です。

海岸の砂を手に取り、目を凝らしてみると、いろいろな鉱物のかけらや貝殻、
サンゴのかけらなどから出来ているのがわかります。
鉱物を除き、その海で生きていた生きものたちの痕跡です。

2~3ミリ、またはそれ以下の微小な貝殻、その一つひとつはデザインが
異なっています。
太陽の形をしたものは太陽の砂と言われている有孔虫の仲間でしょうか。
たいてい突起が摩耗し、まるくなっていますが、表面に小さな穴のような
模様があるので、有孔虫とわかります。
ほかには、お金のような形をしたゼニイシ(有孔虫の仲間)の破片も混じっています。
ウニの棘もさまざまです。
全体的には白いサンゴのかけらが多そうです。

どれも汚れた海には棲めそうにない生きものたちに見えます。
海が自然な状態で、そこに棲む生きものたちが元気に生きているからこそ、
その生命を終えると、海岸に砂として供給され続けるのでしょう。
小さなものを見る時、ルーペなどがあれば、自然の美しさや神秘をもっと感じることが
できます。
   




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