米軍新基地建設が行われている辺野古(へのこ)の海を見に行きました。
基地建設の海域が見渡せる浜辺に下りてみました。
この浜には、ゴミが見当たりません。
きっと毎日、集落の方々が掃除をし、大切に守っているのでしょう。
この日は海上の工事が行われていなかったようですが、
海には岸のすぐ近くまでオイルフェンスが張られ、
ODB(沖縄防衛局)と書かれた旗を掲げたボートが多数見えました。
沖の方には海上保安庁の艦艇らしき姿や大型の作業船が複数見えました。
浜辺は、一部を除き防波堤は無く、砂浜の陸側に植物の森が残っています。
ちょうど干潮で砂浜は海に向かって広がっていました。
浜辺の中腹に立つと、引いていった波が残した漂着物の細い帯が続いていました。
しゃがみこんでよく見ると、小さな貝殻や植物片などが集まっているようです。
マクロレンズを使い撮影してみました。
以下に掲載した写真は撮影したものを更にトリミングして拡大したものです。
おそらく1ミリぐらいの世界です。
そこに映しだされた微細な貝殻や何であるかはわからない形のものたちは、
まるでガラス細工のようです。色も形もさまざまです。
この海にはこんなに多様な貝や生きものが棲んでいるのでしょう。
今この海には、基地建設のために数十トンもあるコンクリートの塊がいくつも
投入されています。毎日のように夕方のニュースや新聞に掲載されています。
このようなニュースは本土に伝えられているでしょうか?
このまま工事が続いてなら、生きものの多様性は失われ、この大浦湾全体が
ボロボロになってしまうことでしょう。とても心配です。
そのような現状の中、海上ではカヌーに乗った市民が命がけで抗議をし、
陸上では基地のゲート前にたくさんの人々が訪れ、じっとしていられない寒さの中、
24時間体制で命の火を削りながら抗議を続けています。
その中には80歳以上の高齢者(沖縄戦体験者)の方も多く含まれています。
その様子は沖縄の二大新聞社である「沖縄タイムス」と「琉球新報」のweb版を
ご覧くださればと思います。
自然とは地球そのものであり、人とあらゆる生きものたちが共に生きていくための
お家にほかなりません。
これから先、人と自然がどのように向き合っていったらよいのかを、今を生きる
私たち一人ひとりが真剣に考え、それを行動に移していかなければならない時代が
待った無しで来ているように思います。