2016年07月11日
空から見える沖縄本島の海
本土に向かう飛行機の中から本島沿岸(東側)の状況を見ることができました。
ほとんど雲が無く、飛行コースも沿岸に沿って北上したため撮影条件に恵まれました。
飛行機は那覇空港を南に向かって離陸、左側に豊見城や糸満の町を見て上昇します。
沿岸のほとんどが埋め立て地で、人工ビーチも目立ちます。


飛行機は、喜屋武岬上空で旋回し南城市上空を通ります。
左やや後方に今離陸した那覇空港が見え、その沖側に建設中の那覇第二滑走路の
工事現場が見えます。
濃厚な自然が残っていた大嶺海岸を埋め立てて建設が行われています。
既に囲いができ、土砂が投入されてるのがわかります。
そこに生きていた生きものたちのことを想うととても悲しくなります。

しばらくすると与那原が見えてきました。
かつて干潟があった海ですが、ここも埋め立てられています。
人工ビーチもあります。

飛行機は上昇を続け本島が地図の形に見えてきました。
遠くに米軍の普天間基地が見えます。

手前には泡瀬干潟を埋め立てて建設が進む巨大な人工島が見えます。
長さ900メートルの人工ビーチの工事も進んでいます。
人工ビーチに用いる白っぽい砂は、ほとんどがチービシ(本島西側の海域)周辺の
海底から船で採取してきたものです。この砂はサンゴ礁由来の生物の遺骸から
できており、水中でかき混ぜると辺り一帯に白濁が拡がります。
人工ビーチの透明度がよくないのもこの白濁が一つの要因です。

人工島本体への土砂を搬入する人工航路もよく見えますが、フジイロ砂洲を
分断して深く掘ったため、フジイロ砂洲への自然な砂の供給が止まり砂洲が
痩せてしまいました。
沖からやって来る砂は航路を塞ぐように溜まっているのがわかります(赤丸で示す)。
また、去る7月6日の琉球新報に掲載された「ヒメマツミドリイシ危機」の記事に
詳しく書かれていますが、人工島建設の影響でサンゴ群集が死滅に瀕しています。

人工島建設より以前に埋め立てて作った土地には、まだ広大な空き地が残っていますが、
どうするのでしょうか?
勝連半島を超え、金武湾上空を飛行します。眼下に松田潟原が見え、
続いて米軍の新基地建設で揺れる辺野古と大浦湾が見えます。
第一級の自然の海には、ジュゴンも棲んでいます。

そろそろ本島北部です。やんばるの森を見下ろします。
赤茶色の畑がくっきりとわかります。赤土の土地を掘り起こして開発をすると、
降雨により赤土が流れ海に流入することがあります。サンゴ礁を破壊する
原因の一つです。条例制定で対策はとられていますが、発生は現在も見られます。

安田(あだ)が見えてきました。
人工リーフや大きな堤防が目立ちます。
開発は、那覇から遠く離れた所まで及んでいます。

離陸から約10分で辺戸岬を超え、与論島、沖永良部、徳之島と続き、
梅雨前線の雲に遮られ、その後はほとんど陸地が見えませんでした。
沖縄本島での埋め立ては現在も続いており、これからも計画が立てられています。
自然の浜を残すことができるのでしょうか。
ほとんど雲が無く、飛行コースも沿岸に沿って北上したため撮影条件に恵まれました。
飛行機は那覇空港を南に向かって離陸、左側に豊見城や糸満の町を見て上昇します。
沿岸のほとんどが埋め立て地で、人工ビーチも目立ちます。



飛行機は、喜屋武岬上空で旋回し南城市上空を通ります。
左やや後方に今離陸した那覇空港が見え、その沖側に建設中の那覇第二滑走路の
工事現場が見えます。
濃厚な自然が残っていた大嶺海岸を埋め立てて建設が行われています。
既に囲いができ、土砂が投入されてるのがわかります。
そこに生きていた生きものたちのことを想うととても悲しくなります。


しばらくすると与那原が見えてきました。
かつて干潟があった海ですが、ここも埋め立てられています。
人工ビーチもあります。

飛行機は上昇を続け本島が地図の形に見えてきました。
遠くに米軍の普天間基地が見えます。

手前には泡瀬干潟を埋め立てて建設が進む巨大な人工島が見えます。


長さ900メートルの人工ビーチの工事も進んでいます。
人工ビーチに用いる白っぽい砂は、ほとんどがチービシ(本島西側の海域)周辺の
海底から船で採取してきたものです。この砂はサンゴ礁由来の生物の遺骸から
できており、水中でかき混ぜると辺り一帯に白濁が拡がります。
人工ビーチの透明度がよくないのもこの白濁が一つの要因です。

人工島本体への土砂を搬入する人工航路もよく見えますが、フジイロ砂洲を
分断して深く掘ったため、フジイロ砂洲への自然な砂の供給が止まり砂洲が
痩せてしまいました。
沖からやって来る砂は航路を塞ぐように溜まっているのがわかります(赤丸で示す)。
また、去る7月6日の琉球新報に掲載された「ヒメマツミドリイシ危機」の記事に
詳しく書かれていますが、人工島建設の影響でサンゴ群集が死滅に瀕しています。

人工島建設より以前に埋め立てて作った土地には、まだ広大な空き地が残っていますが、
どうするのでしょうか?

勝連半島を超え、金武湾上空を飛行します。眼下に松田潟原が見え、
続いて米軍の新基地建設で揺れる辺野古と大浦湾が見えます。
第一級の自然の海には、ジュゴンも棲んでいます。

そろそろ本島北部です。やんばるの森を見下ろします。
赤茶色の畑がくっきりとわかります。赤土の土地を掘り起こして開発をすると、
降雨により赤土が流れ海に流入することがあります。サンゴ礁を破壊する
原因の一つです。条例制定で対策はとられていますが、発生は現在も見られます。

安田(あだ)が見えてきました。
人工リーフや大きな堤防が目立ちます。
開発は、那覇から遠く離れた所まで及んでいます。

離陸から約10分で辺戸岬を超え、与論島、沖永良部、徳之島と続き、
梅雨前線の雲に遮られ、その後はほとんど陸地が見えませんでした。
沖縄本島での埋め立ては現在も続いており、これからも計画が立てられています。
自然の浜を残すことができるのでしょうか。
Posted by 有光智彦 at 00:32
│本島沿岸の状況