2019年10月24日

浜辺の生きもの

 しばらく水中に入っておらす゛、海との接点を求めて浜辺を散策してきました。
 10月ですが、直射日光と砂の照り返しで皮膚がじりじりと焼かれます。
 30分も肌を露出すると真っ赤になり、数時間もさらすと火傷と同じ状態になります。
 肌を隠す対策が必要です。

 浜辺に下りて漂着物を観察していると、白い小さな粒をみつけました。
 つまんでみると発泡スチロールのようです。
 表面が丸く削られ球体となっています。大きさは2~3ミリぐらいです。
 浜辺の生きもの 浜辺の生きもの

 オカヤドカリが波打ち際を移動しています。
 打ち上がったばかりの貝殻を探しまわっているようです。
 お引越しを考えているのでしょうか。
 浜辺の生きもの

 湿った砂の上を巻き貝の仲間が移動しています。
 触角と両側にある黒い小さな目がわかります。
 波に押し流されひっくりかえりましたが、起き上がって進みます。
 どこへいくのでしょうか。
 浜辺の生きもの 浜辺の生きもの 浜辺の生きもの

 海草です。ウミヒルモの仲間でしょうか。
 ジュゴンの好物と言われています。
 浜辺の生きもの

 浜辺の砂を観察すると、その土地の鉱物が砕けたもの、さまざまな有孔虫、
 サンゴや貝殻のかけら、カニの爪やウニの棘、よくわからないものまで
 さまざまなものが混じりあっていることがわかります。鉱物以外は、この海で生まれ
 生きて、生命を終えたものたちの証です。
 浜辺の生きもの

 真っ白いサンゴの枝が落ちています。
 サンゴは死ぬと白い骨格(種類により青や赤いもの、うすい黄色などもある)になります。
 浜辺の生きもの

 やや大きめの魚の骨をみつけました。脊椎の部分です。
 どんな魚の骨なのでしょうか。
 数ミリの小さな卵から生まれ、幾多の危機を乗り越え、大きく成長できるのは
 わずかな数と言われています。
 浜辺の生きもの

 潮の引いた砂地では、カニの巣穴があちらこちらに見られます。
 巣穴から放射状に小さな砂団子が無数に作られています。
 大きさは3ミリぐらいと小ぶりです。
 時々巣穴からカニが出てきますが、さっと穴の中に戻りますので、どんなカニなのか
 わかりません。
 砂団子が丸いのは、カニが砂に含まれる養分を吸い取る時に、くるくると回しながら
 吸うためにそのようになると思います。
 吸い終わったら、はい次、はい次、とどんどんたまっていき、このようになりますが、
 アート作品のようです。
 幾つかの巣穴の砂団子を観察しましたが、きれいなまんまるのものもあれば、
 雑?な形のものもありました。砂団子の出来栄えはカニによって違うようです。
 浜辺の生きもの 浜辺の生きもの 浜辺の生きもの 浜辺の生きもの

 波打ち際の藻類です。いろいろな種類がありますがホンダワラの仲間が多いようです。
 浜辺の生きもの 浜辺の生きもの

 砂の上を小さな小さなオカヤドカリが移動しています。貝殻も含めて3ミリぐらいです。
 身体は透明です。今年生まれ、幼生の時代を海中で過ごし、浜辺に上がった時に
 身に付けた最初の貝殻を背負っているのかもしれません。
 最初の写真の中央のがそれで、拡大したものが次の写真です。
 浜辺の生きもの 浜辺の生きもの

 幼生の時代に魚などに捕食されず、生き残れたのですね。
 浜辺の生きもの


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