午前の干潮に合わせて生きものの観察と釣具の回収に出かけました。
最干は90センチとそれほど引かず、潮の高い中での作業となりました。
波もパチャパチャしていて、透明度もそれほどよくありません。
水温は23.5℃と長時間入っていると冷えてきます。
いつものように最初に定点観察しているサンゴに向かいます。
このサンゴは、紫色のミドリイシの仲間で2009年12月から観察を始め、
さまざまな負荷によりダメージを受けながらも成長を続けた後、
2013年の7月~8月の間で死滅しました。
とても残念でしたが、死滅後は、どのような変化をし、どんな生きものが
利用するのかを知りたかったので観察を続けてきました。
死滅から間もなく6年が経過しようとしていますが、サンゴの骨格は周囲の
岩礁と見分けがつかなくなるぐらい朽ちています。
冬はイカのシーズンなのかイカエギやルアーが目立ちます。
イカエギがソフトコーラルの間にはまり込んでいます。
ソフトコーラルの上ではヤエヤマギンポがくつろいでいます。
子どものハリセンボンを見つけました。私の方に視線を向けながら、
ゆったりと泳いでいます。青い目がきれいです。
次のポイントはハマサンゴと太い枝状のサンゴが隣り合っているポイントです。
この枝状サンゴには何度も釣り糸が絡みつくのですが、なんとハマサンゴごと
無くなっているではありませんか!
確かにこのへんにあったはずだがなぁ、としばらく探しましたが見当たらず、
おそらく昨年の台風で流されたのだろうという結論になりました。
波の力の凄まじさを感じます。
相棒とともにサンゴに絡み付いた釣り糸を外します。
相棒も頑張ります。
作業中、トラギスの仲間を見つけました。
ユニークな表情です。しばし手を止め撮影します。
コンデションはそれほど良くありませんでしたが、
たくさんの生きものたちとの出会いがありました。