沖縄地方が梅雨入りしたのが5月16日でした。
ときどき晴れた日もありますが、今年はよく雨が降ります。
風はとても湿っています。
仕事が休みの日は海に行くのを楽しみにしていますが、雨が降ると
残念ですがお休みです。
そんなときは近所に植物などの撮影に出掛けます。
昔からある小さな集落の中を被写体を探して巡ります。
民家の庭から路地に伸びている花などが対象ですが、民家の方向に
カメラを向けるわけにもいかず、とても気を使います。
服装は蚊に刺されないように長袖を着て、首周りはタオルやバンダナを
巻いています。
対象を見つけると一箇所に10分から長くて30ぐらいとどまります。
私の回りにはたくさんの蚊が集まってきます。
風がある時は植物が揺れるので、なかなかシャッターを切ることができず、
風が止む瞬間まで、ファインダーをのぞいたままひたすら待ちます。
体は動かせないので顔は蚊の恰好の的になります。
雨上がりの花は雨粒が散らばっていてとても美しく見えます。
この季節は月桃(ゲットー)の花がみごとです。
花はカラフルですが、蕾のときはとても清楚に見えます。
名前は知りませんが、毎年同じ時季に咲かせる植物もあります。
ときには見たことがない花にも出会います。
おそらく短い期間だけ咲いているような花の場合もあるでしょう。
花の回りには、蝶やミツバチの仲間が飛び交っています。
花があるだけで、たくさんの生きものたちが恩恵に預かっています。
梅雨前線が南に下がったときなど、つかの間の晴れ間がのぞきます。
空は青く高く感じます。
今日は慰霊の日でした。組織的な戦闘が終結した日です。
正午前から始まった摩文仁の丘でのテレビ中継を見ました。
沖縄の梅雨は慰霊の日の頃に明けると言われています。
または、『ハーリー鐘が鳴ると梅雨が明ける』とも言います。
爬龍船競争が行われる朝早くに、集落の角々などで打ち鳴らされる鐘のことでしょうか。
もうすぐ、暑い夏がやって来ます。