海の生きものたち⑤
前回の投稿から時間が開いてしまいました。
前回は,穴の中に住んでいる魚たちを紹介しました。
今回は,その穴に最初に住んでいた生きものを紹介します。
その生きものの名前は「イバラカンザシ」といいます。
「ゴカイ」の仲間で,本体は穴の中に居て,穴から2本のツリー状の網(これ
で水中のプランクトンをひっかけて食べているそうです)を出してします。
ツリー状の網は,渦巻きのように伸ばしたり縮めたりできます。
刺激すると一瞬で縮まり穴の中に収納されます。ちゃんと蓋まで付いています。
刺激に対しては,かなり敏感で上から光りを遮っただけでひっこんでしまい
ます。観察していると,早いので1分ぐらい,遅いので3分後には,ゆっくり
とツリーがでてきます。出てくるときを見ていると,渦巻き状に収納されてい
るようで,ぐるぐると回りながら出てきます。
ツリーには,いろいろな色があり,見ていて飽きません。
住んでいる場所は,古いサンゴの側面や上面です。
彼らが寿命を終えると,空き屋になり,そこが「ギンポ」の類のお家になる
のです。「イバラカンザシ」が密集するサンゴなどは,まるでお花畑という感
じです。
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