海の生きものたち⑥
今日は,いろいろなサンゴについてお話します。
サンゴは,漢字で「珊瑚」と書きますが,ひらがなで「さんご」と書かれた
書物もありますし,「サンゴ」とカタカナで書く場合もあるようです。
どれを使ったらいいか,しばしば迷うときがあります。
「さんご」といえば,よく海辺の観光地にあるお土産屋さんで売っている
高価な赤や桃色のを思い浮かべると思いますが,高価なさんごは,人間が潜れ
ないような深い海に生息しているようです。
私が使う「さんご」は,南方の島に生息する珊瑚礁を造るさんごのことです。
そのさんごを「造形珊瑚」というそうです。
一つ一つの個体のさんごが成長し,死滅し,また,その上に新しい命が育ち,
延々と続く過程で島の珊瑚礁が形造られます。南の島は,このように「さんご」
が何万年もかけて築いた大地から成ってるようです。
一度,宮古島で,何の目的か地下30メートルぐらいまで掘削した現場を見た
ことがありますが,地層は,下の方までさんごの化石から出来ていました。
さんごの個体には,枝状のものや,平たいものとさまざまな形のものがあり
ます。波の荒いところや内湾の穏やかな海域とでは,多少種類が違うようです。
イノーの中には,小さいながらも,いろいろなさんごを見ることがで
きます。
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