忍法泡ぶくぶく
本島南部の海岸にもたくさんのカニが住んでいます。
彼らは,人間が近づくと,サッと砂の中に隠れます。
なかなか観察ができません。でも,それなりの覚悟が
あれば可能です。
服装は半袖半パン,裸足ですが,ガラスや貝殻片が落ちていることも
あるのでサンダルを履くのがいいでしょう。
まずは,そろりそろりと干潟に進みます。
遠方からたくさんいる場所を見定めておき,そこに向かいます。
生きものは全部隠れてしまいますが,位置を決めたら両膝を着き,
そして,両肘もついてじっとしています。
待つこと3分。ようやく,静かになったと思ったカニたちがゾロゾロ
出てきます。あとは,存在がばれるまで,観察し放題です。
写真に撮るのもいいでしょう。
でも頭が動いただけでも悟られるので彼らの反射神経を甘くは
みれません。笑。
おそらく他人からみたら吹き出すような姿勢でしょう。自分が写真に
撮られているかもしれませんね。笑。
そうして撮ったのが次のショットです。
カニに焦点を当てていると,口からどんどん泡が出てきました。
その泡をハサミ(両手?)を使い,体全体を覆うように延ばしていました。
胴体が泡で隠れたところで完成のようです。
「どうだ,すごいだろう!」と言っているようです。
しかし,一陣の突風とともに,その泡が消えてしまい…!笑。
慌てて,砂の中に逃げ込みました。
カニの泡は,身を隠すためだったんですねぇ。
次は,「ミナミコメツキガニ」です。干潟の上が生息域で,集団で生活
しています。人や鳥が近づくと,サッと砂の中に潜り込みます。
ゾロゾロいたのが,一瞬にして消えてしまいます。
でも,しばらくすると,ざわざわと砂から出てきます。
このカニは横歩きではなく,前に向かって歩く変なカニです。
バックは出来ないようですが…。笑。
両手で砂をすくい取り口に持っていって「おう,うめぇ~!」と
言いながら(推定)砂の中の微生物を濾して食べているようです。
その仕草がとてもおもしろく,四つんばいの姿勢を一時間以上
続けてしまいました。次の日,首が痛いことといったら…。
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