魚のあくび

有光智彦

2009年03月25日 01:06

前回は,かなり深刻な話題でしたので,今回は,愉快な話題に
しました。深刻な話は,書く方も読む方もエネルギーを使います。

今日は,朝は曇り,正午に近づくにつれて青空が見えるように
なりました。気温は低めで20℃北風。
カブ号で海へ向かいます。半袖にベストを着て出発しましたが,
走ると風を受け,以外に冷えてきます。なんとかしのげるので
そのまま走りました。時速は35㎞,とろとろと走りますが,エンジン音は
これぐらいが快調です。一時間の走行で海へ到着。

イノーの水温は23℃。これは少し冷たいです。
体験ダイバーやシュノーケルの人たちから「寒い」「寒い」という声が
聞こえてきました。笑。これでも,先週,本島で一番早い海開きが
知念の安座真サンサンビーチであったのですけどね。
まだ,素肌で海に浸かるのは勇気が要りそうです。笑。

今日,紹介する魚は,まず「イシガキカエルウオ」の子どもです。
天気がいいので,サンゴの上にちょこんと乗っかっていました。
私と視線が合い,しばらくにらめっこをした後,何事もなかったように
近くの藻を食べています。そして,また私の前に戻って来て
にらめっこをするのです。笑。とってもかわいいです。
とても楽しいひとときです。
あんまり長く視線を合わせていると眠たくなるのか,時々彼はあくびを
します。何度目かの時,シャッターを切りました。
フフフ!写っていました。決定的瞬間です。大あくびです。
クスクス一人で笑っていると,気分を害したのか,岩の下に入って
いってしまいました。




近くの岩の下から何やら白いヒゲが出ています。
「オトヒメエビ」です。とても綺麗なエビですが,昼間は暗い岩穴の中に
潜んでいます。ウツボと同居していることもあります。
夜になると穴の周辺に出てきて食事をしています。
夜は,不思議な生き物の世界ですが,昼間絶対に見たことのない
「ヒョウモンダコ」も熱帯の海には生息しているのです。
夏を前に毒のある生物の情報と写真を掲載しないといけませんね。



そして,そろりと岩の下を覗いてみました。居ました。
青,赤,白の模様がカラフルです。
写真は2枚撮りましたが,驚いて奥へ入っていってしまいました。

顔を明るいところに戻すと,「オグロトラギス」の子どもがやって来ました。
「ねぇ何してるの?おしえてよぉー!」という感じです。
この魚は,好奇心がとても旺盛ですが,警戒心も強い魚でなかなか
近寄れません。だけど,子どもは別です。脅かさなければ近くまで
来てくれます。子どもは,人間でも魚でも同じようにかわいい顔を
しています。この魚も大人になると猜疑心の塊のような目つきに
なるのですがね。笑。



海から上がる前にオコゼの旦那を見付けました。
なるべく至近距離でりりしい顔を撮影します。
恐る恐る接近します。何もしないと分かっていても,相手は猛毒の
持ち主です。誤って刺されたらお家の一大事です。
今回のオコゼの旦那は,なかなかのハンサムでした。



海からは,早めに上がり帰路につきました。
途中,買い物をし,荷台の浮き輪の上に更に買い物袋を載せて
積載オーバーで低速走行です。
身体が冷え切ったところで自宅に戻ってきました。

おまけで,ここ数日のうちに,あちこちの集落で撮影した写真を載せます。
私が,子どもだった頃の町並みが,まだここには残っています。
そんな町角を今のうちに撮影しておこうと思っています。



関連記事