2009年06月30日

サンゴの卵

6月21日にサンゴの卵の漂着がありました。
海岸の渚に赤い帯が見られ,よく見るとツブツブであることがわかりました。

サンゴの卵

形はほぼ球形ですが,大きさは不揃いです。
この日の深夜に放たれたサンゴの卵なのでしょうか。

サンゴの卵

サンゴの卵を「バンドル」といい,精子と卵子が一緒に入っており,それが海面で割れて
放出され,それぞれの精子と卵子が相手を見つけると受精し細胞分裂が始まり,
幼生へと成長していくといいます。
その後,幼生は,浮遊生活の後,海底の希望の場所に着底し,
そこでサンゴとしての生活を始めるようです。

サンゴの卵

この日撮影したのは,どの段階の姿なのでしょうか。
受精した姿なのでしょうか。
渚は干潮で干上がり,直射日光の容赦ない攻撃を受けました。
やがて,満ち潮の一派が駆け寄ると,やさしくすくいあげられ,沖へ沖へと帰っていきました。

サンゴの卵

長時間,太陽の熱と紫外線を受けましたが,生命の活動は停止してしまったのでしょうか。
それとも,進化の過程でそれもとっくに克服し,耐性のある構造を持っているのでしょうか。
いろいろと考えながら,波間に消えていく姿に生命の不思議を感じました。

サンゴの卵


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