2009年06月30日

魚と卵

スズメダイのお父さん?が一所懸命,卵を守っている姿を見つけました。
魚の世界では,よくお父さんが卵の世話をするといいます。

魚と卵

枝サンゴの白化した部分にたくさんの円筒形をした卵が産み付けられています。
写真は6月22日に撮影した様子です。

魚と卵

まだ,目は見えませんが,下の写真の6月25日にははっきりと目が出来ている
のにはおどろきです。卵は同じ部分を撮影しています。

魚と卵

魚のお父さんは,外敵がきたら追っ払い,またサンゴの間を行ったり来たりして
潮通しを良くし,更に唇でやさしく卵を掃除しているようです。
とてもこまめです。

魚と卵魚と卵


唇は,ふわふわでやわらかそうに見えます。
この魚は,卵を育てるためにこのような唇になっているのでしょうか。

魚と卵

もう生まれたでしょうか。
次に訪ねた時は,大海原に旅立った後かもしれません。
でも,外敵は無数にいます。
親になるまで生き残れるのは,ほんの数匹かもしれません。
とても過酷で残酷な条件の下に成長していくのでしょう。


同じカテゴリー(海の生きもの 4~6月)の記事
2018年4月釣り具回収
2018年4月釣り具回収(2018-05-20 23:50)

泡瀬干潟6月
泡瀬干潟6月(2017-06-21 20:09)

6月の海の中
6月の海の中(2015-08-18 23:36)


この記事へのコメント
確かに柔らかそうな、唇ですね~
目目も大きいです。

先月近くの名護湾を散歩していたら、茶色の海藻に白いひょうたん型の
魚の卵らしきものが、たくさん付着したまま打ち上げられていました。
よーく見ると中に稚魚らしき姿は見られませんでした。
ホッ
どうもイカの卵だったようです。
ここの海で産卵していると想像するだけで嬉しいですね、、
当たり前のことなのでしょうが、、、
Posted by グリーン at 2009年07月19日 17:51
グリーン 様

そうでしたかイカの卵ですか。
グリーンさんは,そう,形は違っても同じ生き物として
イカをみているのでしょう。
そのようにみている人がいったい何人いるのでしょうか。
これからの人間と生き物たちとの関係で一番大切で
根底にあるものが「そこ」ではないかと思うのです。
生き物は人間の言葉をしゃべらないので意志疎通は
人間側の直感や感情移入に頼らなければなりませんが
人間が歩み寄る時,共存のよい方向へ向かうことに
なると思うのです。

昨日の新聞で「テントウムシ」を生物農薬として使うために
遺伝子操作して羽の無いテントウムシを作り出すことに成功したという
記事が掲載されました。
羽が無ければ移動は出来ず,その分同じ場所に留まり
害虫を食べてくれるというもののようです。
人間の利益のために,地球上の種が遺伝子操作され,
作り替えられる。こんな恐ろしいことが良いこととして行われて
いる。とても驚異を感じています。
生き物や生命に対する尊厳はどこにあるのでしょうか。

渚のくつろぎのひととき,海への回帰でしょうか。
Posted by 有光智彦 at 2009年07月24日 01:56