2016年07月31日

サンゴの白化が心配

7月下旬、サンゴの白化が心配になり、海に出掛けることにしました。
本島中部の浅瀬に潜ってみました。水深は1~3メートルぐらいです。
天気は晴れ、多少波があり水中では身体が安定しません。
海水温は市販の簡易的な温度計で測ると約30度、体感温度は冷たさを
ほとんど感じず、ウェットスーツを着ているので汗が出るので、何度も氷入りの
水を飲み身体を冷やしました。

観察した範囲は、ごくわずかなので白化について何とも言えませんが、
目視で見た限りではほとんどのハードコーラルとソフトコーラルに白化しているような
感じはありませんでした。
サンゴの白化が心配 サンゴの白化が心配 サンゴの白化が心配 サンゴの白化が心配

ただ数個体のハードコーラルとソフトコーラルに異変が見られましたが、
水温との因果関係はわかりません。
ハードコーラルでは、この海域の観察を始めた2009年から見続けてきた
小さなハマサンゴの表面に藻類が付着し、死んでいる感じに見えました。
サンゴの白化が心配

ソフトコーラルでは浜辺に近い一個体の表面に藻類が付着しており、弱っている
感じがしました。その藻をイシガキカエルウオ2匹がおいしそうに食べていました。
サンゴの白化が心配 サンゴの白化が心配

釣り場に近いので、海底には引っかかって切れた釣り具がそのまま残され、
サンゴなどに絡みついています。
岩礁上には切れた釣り糸が3本ぐらいありました。
3本とも新しく、太いので身体に引っ掛かり水中拘束にならないように慎重に
回収しました。海遊びの少年が多いので、遊泳中に引っかかり事故にならないかと
心配です。
サンゴに絡みついて時間が経った釣り糸には藻類が繁茂し、団子状となり
潮でゆらゆらと揺れています。それがサンゴの表面に当たり擦れるので、
ポリプは弱ってしまい、死滅する場合もあります。
切れてすぐの釣り糸は真っ直ぐ伸びていますが、波などの影響で一箇所に集まるようです。
サンゴの白化が心配 サンゴの白化が心配 サンゴの白化が心配

サンゴ以外の生きものたちは、高い水温に対してはどうなのでしょうか?
よく見かけるヤエヤマギンポは元気そうでした。
サンゴの白化が心配

岸に上がる時、波打ち際付近にヘビギンポたちをたくさん見かけました。
ちっと口先がとがった可愛らしい顔です。アップも撮らせてもらいました。
サンゴの白化が心配 サンゴの白化が心配


同じカテゴリー(海の生きもの 7~9月)の記事
近況
近況(2018-11-21 23:51)

泡瀬干潟8月
泡瀬干潟8月(2015-10-18 19:02)

泡瀬干潟7月
泡瀬干潟7月(2015-08-24 23:42)

台風の風と波打ち際
台風の風と波打ち際(2015-08-21 00:06)