ハブクラゲ

有光智彦

2009年08月12日 00:35

砂辺の浜でハブクラゲを見ました。
内地で見るアンドンクラゲ(私の田舎ではイラと呼んでいました。)とは
まったく大きさが異なり,こんなに大きいのかとびっくりしました。
ハブクラゲは猛毒で死亡するケースがあるそうです。
とりわけ小学生以下の子どもはその危険性が高いようです。

私が見たのは3匹で,体長はいづれも20~30㎝,一部の触手はさらに長く
それまで入れると50㎝はありそうでした。
私が見た場所は波打ち際の近くです。



詳しく書かれた本が参考になります。
(「海洋危険生物・沖縄の浜辺から」・小林照幸(こばやし てるゆき)著・文藝春秋・720円)です。

体色は半透明で,濁りのある海中での発見は難しいかもしれません。
子ども連れのファミリーなら防護ネットの張られたビーチで泳ぐのが無難です。
過去,幼児が刺され心停止におちいり死亡したケースがあるようです。
詳しくは前記の本を参照。



大人も子どもも刺されたら,直ぐに浜にあがり,クラゲの触手が残っていれば
砂や手でこすってはいけません。
酢を患部にたっぷりとかけ,残った触手の毒針の作用を無力化します。
その後ピンセットなどで触手を取り除きます。
砂でこすったりすると,刺激で毒針からさらに毒が発射されてしまいます。
幼児なら心停止を考慮しなければなりません。
直ちに119通報を行い救急要請を行います。
大きなビーチには酢が用意されていると聞きますが,酢を携帯してから
海水浴へ行くといいのかもしれません。

大人で太股も刺された方に見せてもらいましたが,ひどいみみず腫れで
数年間は跡が残るのではないかと思われる様な傷でした。

沖縄の海は熱帯圏に属します。
有毒生物の知識は必要かと思います。

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