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今日は5月5日の連休最終日,沖縄はよく晴れています。
気温は27℃,直射では40℃近くはあるでしょうか,ただ風があるので
涼しく感じます。湿度は72%です。
沖縄は,まもなく梅雨入りです。
昨日,鳩山首相が来沖しました。
今朝の朝刊には,公約破棄とあります。
日本の首相が,沖縄を含めた国民の安全な暮らしを
保証出来ないというのはどういうことなのでしょう。
アメリカとの友好関係と基地問題は全く別問題だと思います。
国民の安全を守るためにも日本のどこにも基地を造らせないと
いう態度を毅然として発言してほしいと思います。
沖縄の県民に頭を下げるのではなく,アメリカに国民の意思を
断固として伝えてほしかったと思います。
日本が,他国に対し,謙虚で真摯な対応をする国であれば,
どんなに小国でも他国から攻められることはないと思います。
毅然とした大人の国であってほしいというのは無理な
ことなのでしょうか。
4月25日は沖縄県民大会がありました。
10万人近くが集まったといいます。
ただ,大変おしかったのが,大会のスローガンです。
「県外・国外移設」となっていたことです。
沖縄県民が基地から被る被害について一番よく知っているのにも
関わらず,何処の国にも基地を造らせないというもう一段上の
思いを表明してもらいたかったと思うのです。
グアムに持っていっても,徳之島に移設しても,そこの住民が
沖縄県民と同じ苦しみを受けることになるのですから。
先日の泡瀬干潟のミニ写真展は琉球ジャスコさんのはからいにより,
さらに3日ほど延長しました。
この間にたくさんの人が見てくれました。
見て頂いた方に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
会場に小さな感想ノートを置いていたところ,予想以上の書き込みが
ありました。その中で特に感慨深い記述がありました。
それは,「泡瀬の海がこんなにきれいだったって写真を見て初めて
気がつきました,なぜ,あんなに埋立反対に必死なのか,理解できました,
多くの人に観てほしいです。60歳の主婦」とありました。
この記述を読んで,意外に泡瀬の海のことを知らない人が多いのだと
思いました。写真で伝えて知ってもらうことの重要性をつくづく
感じました。今回,選挙前に急きょ開催した写真展でしたが,
やってよかったと思っています。
泡瀬は東門市長が再選されましたが,計画を策定中であり,工事が
中止されたわけではありません。
埋立護岸が残っている以上,潮の流れが既に変わっており,干潟の
地形や生態系が変化しているように見えます。
護岸を撤去しなければ泡瀬の海はダメになるという海をよく知る者の
意見もあります。これからも,ほんとうの海の姿を知って貰うために
写真展をあちこちで開催したいと思います。
さて,本題の釣り糸回収ですが,4月に入りイカのシーズンも
終わりに近づいたのかイカエギが少なくなったようにも思います。
でも,相変わらず釣場前のサンゴには釣り糸が絡みついています。
釣り糸の問題は,ここだけでなく日本国中,世界じゅうの問題
かもしれません。
釣り具が海の環境や生きものに悪い影響を与えていることは確かです。
海に入り,問題点を探す視点で見回せばあちらこちらに問題点がある
ことがわかります。
海上から海の中は見えませんが,大変なことになっているのです。
遊びが環境や生きものの生命を脅かしているのです。
これでいいのでしょうか。
釣り糸がサンゴの美しい海の中を伸びています。
イカエギがソフトコーラルに引っかかっています。
ルアーの針もソフトコーラルに食い込んでいます。
除去したところには穴が開いて傷んでいます。
釣り糸でぐるぐる巻きのサンゴです。
たくさんあります。
サンゴは外すことができません。
やがて死滅します。
釣り具を回収していると,釣場からいろいろなゴミが流れてきます。
釣りのおじさんが撒いた,撒き餌も流れて来ます。
海の中に存在しないものを魚たちが,毎日毎日たくさん摂取しています。
その中には防腐剤の入ったものもあるでしょう。
時々奇形の魚を見ることがありますが,因果関係がわからないけど,
釣り上げたその魚を食べるのは人間だということがはたして
わかっているのでしょうか。生物濃縮を理解すると,どれほど恐ろしい
ことなのかわかると思うのですが。
なにげなくやっている人間の所業が自然界に大きな負担をかけています。
釣場前の海には,たくさんの生きものが生息しています。
ここで生まれた稚魚たちもいます。
空き屋となったヘビ貝で暮らすギンポの仲間です。
時々お食事に出て留守になります。
ソフトコーラルの上にはトラギスの仲間がくつろいでいます。
次の写真はナマコの放精でしょうか。
いつもは這っているなまこが立ち上がり先端から白い糸のような
ものを放っています。
やがて,もうだめーという感じで,着底しました。
これはアワビの仲間の稚貝でしょうか,大きさは1センチぐらいです。
意外に速い動きをします。
稚魚の群れもいます。
サンゴを拡大してお見せします。
石のようにしか見えないサンゴも近づいてよく見ると生きていることが
わかります。
たくさんの触手は,サンゴ虫の身体の一部です。
こちらはハマサンゴの間に生えていたヒドラの仲間でしょうか。
非常に小さな生きものです。
イソギンチャクの触手の下にヤドカリを見つけました。貝にはいろいろな海綿が
付着しています。その上を三角形の小さな巻き貝が這っていました。
カメラを近づけると,イソギンチャクの触手の奥に入っていきました。
イソギンチャクには毒があるため,安全なのでしょう。
ウニの横ではギンポの仲間が私を見上げていました。
釣場の真下にもギンポの仲間がいました。
テトラポットの上にもたくさんのサンゴが育っていますが,
ここが釣場になっているので,ほとんどのサンゴに釣り具が
からまったままとなっています。
釣り人の居ないときに立ち入って除去したいのですが,
居なくなることはめったにありません。
サンゴは常に脅威にさらされているのです。
人間本位の自然界との関わりではなく,自然界への畏敬の念をもった
関わりになることを願わずにはいられません。
このゴールデンウィーク中に私が海で見てきた人間の所業の数々を
次回の更新で掲載しようと思います。
私たち人間は,自然界に対してこれでいいのでしょうか。
まずは知ってください。そして考えてみてください。