サンゴの白化2017

有光智彦

2017年10月04日 22:59

今年の沖縄本島は最高気温34℃の日が連続で続き、とても暑い夏でした。
9月に入り、初旬と下旬の2回、同じ海域のサンゴを観察してきましたのでご紹介します。
観察した海域は、本島中部の西海岸で岸から近い水深約2メートルの辺りです。
今回はまず、9月初旬の様子をご紹介します。
観察は、ごく狭い範囲で行っていますので、他の海域の様子はわかりません。
参考程度に考えていただけたらと思います。
水温は市販の簡易な温度計で29.5℃でした。

陸から見渡すと、水面下に白い塊が点々と見えます。白化しているサンゴやソフトコーラルです。


水中で海底を見渡すとハードコーラルもソフトコーラルも白っぽく見えます。


いくつかのサンゴに近づいて詳細に観察します。
かなり白っぽく見えますが、ポリプは生きています。
 

枝の先が白く見えますが、ポリプは生きています。
 

同様にポリプは生きています。
 

かなり白く見えますが、ポリプは生きています。
  

ポリプは生きています。
 

枝の先に藻類が付着したサンゴをいくつか見付けましたが少ないです。
枝の先のポリプは死んでいるように見えます。
  

中には見た目普段の状態と変わりなさそうなサンゴもありました。
 

わりと元気そうに見えます。
 

狭い範囲の観察で、確かなことは言えませんが、白化していても、まだポリプは生きている
のが多いように感じました。また、種類や個体によっても差があるのかもしれません。

ソフトコーラルは白く見えるものや普通に見えるものもありました。
また、全体の半分ぐらいのポリプを引っ込めているものも見かけました。
その他、藻類が付着したものもありましたが、生きているように見えました。
   

魚たちは元気に見えます。


ハマサンゴの上のイバラカンザシはカラフルです。
 

岸に上がる直前、目の前を1センチぐらいの魚の群れが通り過ぎました。
並行に泳いで撮影しましたが、すぐに見失ってしまいました。
 

次回は9月下旬の様子についてお伝えします。

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