2009年12月24日

微細な生物

昨日,エビ養殖場裏の海に初めて入りました。
ここは,10年以上前に養殖場を造るために埋め立てた海域です。
そのため,護岸の直ぐ前がリーフの端です。
天気は晴天,海中の透明度は良さそうです。波はありません。
水温は21℃。階段部分からそろりと海へ入ります。
流れ藻が行く手をはばみます。

付近の海底は岩礁ですが生きものは少ないようです。
沖縄本島の海は死んでしまったとよく地元の漁師から聞きますが,
ここも死んだ海といった感じです。

サンゴはポツリポツリとところどころにありますが,新たにサンゴ礁を
形成するエネルギーはとてもありません。
それでも,探求心があれば必ず出逢いはあるものです。
こんな海にも何かが住んでいるのですから。

最初は,流れ藻の近くを泳ぐ稚魚の群れに出逢いました。
体長は1.5センチぐらいでしょうか,透明な体は太陽の光を
透過して七色に光ります。

微細な生物

しばらく,沖に向かってリーフ沿いに移動します。
ソフトコーラルがありました。上にエソが休んでいます。
気持ちよさそうです。

微細な生物

リーフ沿いは起伏が激しく洞穴もあちらこちらに見られます。
まっ暗で不気味です。
岩礁の上に「ヤエヤマギンポ」が居ました。
私を見てとっさに隠れますが,興味があるのかこちらをうかがっています。
異変を見付けました。ヤエヤマギンポの頭の上とその後ろに
それぞれ2対の皮弁(ひべん)と言う触角のようなものがあるのですが,
後ろの2対のうち1本が異常に大きいのです。

微細な生物微細な生物

最初,海藻のようなものに寄生されているのかと思いましたが,
よく見るとやはり皮弁のように見えます。奇形でしょうか。気になります。

岩礁の上を覆うように小さなサンゴを見付けました。
よく見ると小さなポリプがきれいです。

微細な生物

その近くの岩の隙間には,傘のような美しい生きものを見付けました。
何でしょうか?

微細な生物

海水の温度が下がる冬は微細な生物?をよく見かけます。
今日も何種類か見付けました。
「ヤムシ」もいましたが撮影できませんでした。
その代わり,2種類を撮影しました。
一つ目は,なんだかフジツボの触手のような生きものです。でも動きません。

微細な生物微細な生物

はたして生きているのか,それとも生きものの抜け殻なのか?
大小幾つかが浮遊していました。体長は,3ミリから1センチぐらい。撮影は困難ですが,
何度もチャレンジしてやっと数枚ほどピントが合いました。

微細な生物微細な生物

もう一つは卵のようなもので,長さは5ミリほどです。こちらもピクリとも動きません。
でも,光に透かして見てみると,とても繊細な構造があることがわかります。

微細な生物微細な生物微細な生物

これからは,たくさんの微細な生きものが海中を浮遊する季節です。
寒いけれど私にとっては楽しい季節なのです。

帰路は大変でした。今まで視界が良かった海中が,突然まっ黄色に濁って
しまいました。視界0です。干潮で岩礁が海面すれすれにでている部分も
あるので,いつ座礁するかもわかりません。少しずつ岸に向かいます。
後でわかったのですが,この濁りは,どうやらエビ養殖場の排水だったようです。
今度入るときは満潮に向かう時間にしなければなりませんね。


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