2010年05月12日

熱帯魚

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 ゴールデンウィーク(GW)中に海で見たことをお話ししたいと思います。
 私がよく行く海岸は,沖縄本島ならどこにでもあるようなところです。
 晴天に恵まれた連休中,県外,県内からたくさんの人がこの海岸を訪れていました。
 この日いくつか辛いことがありました。

 潮の引いた海岸では、熱帯魚釣りを楽しんでいる人たちがいました。
 熱帯魚というのは海水魚のことですが、数センチの大きさしかなく食用には適しません。
 釣れた魚は針を外して逃すそうです(キャッチアンドリリース)が口が傷ついてしまい、
その後の生存に影響がありそうです。
 長時間バケツに入れている光景も目にしましたが、高温になったバケツの中で
死にかけている魚もいました。
 聞いてみますと、あとで逃がしてあげるそうですが,死んだ魚はカニなどの
食料になるから無駄にはならないと言っていました。

 潮溜まりでは男性が網を持ち,スズメダイの仲間を捕まえようとしていました。
 海岸を見渡すと,あちらこちらで網を持った人がいます。
 子どもが多いですが,真剣にやっている大人もいます。
 中には,特殊な捕獲器具を持ち込んでいる人もいました。

 内地から採取に来た海水魚ファンの人もいました。

 採取の目的は自宅の水槽での飼育,専門ショップに持ち込む人,
インターネットで販売している人もいるようです。
 全国各地のホテルや空港,飲食店や病院のロビーに展示された水槽に
飼育されている魚は,このようにして採取されているのでしょうか。
 
 それぞれの人がその人の考えで行っていることであるし、犯罪ではないので
非難することはできませんが、やはり私にとっては辛い場面です。
 感傷的だと言われそうですが、その海で生まれた一つの小さな生命の
幸せを考えずにはいられません。
 生まれた海で育ち、そこで子孫を残し、生命を終えていく。
 その自然のサイクルの中に何か尊いものがあるように思えてならないのです。


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Posted by 有光智彦 at 03:08 │海への負荷 想うこと