2012年01月03日

さとうきび畑

旧年中は当ブログを見て頂きまして本当にありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
写真をクリックすると少し大きくなります。

沖縄ではさとうきびの穂が北西の風になびいています。
夕陽の残照に輝く穂は金波銀波の海のようです。

さとうきび畑

前回の投稿は「どう生きるか」というタイトルでした。
どういうわけかこの記事のアクセス数が他の記事と比較して
かなり多かったのですが,市井の人々が日々迷いながら
人生を生きているということなのでしょうか。
記事の内容は生きものと人間の関係を書いたので人生に
ついて何かを探し求めている方々にはがっかりさせてしまった
かもしれません。
私自身どう人生をどのように生きるかという問いは
やはりむずかしいものです。
ですが,自分に向かってやってきた出来事はおそらく私に不可欠だから
巡ってきたのだろうと思っています。それはその時は大変に感じても
後で必ず役に立ち,良かったなという結果になると想像できるからです。

さとうきび畑

私が現在している仕事は屋外での労働です。
賃金は沖縄では標準です。
沖縄の人たちと汗を流して(冬でも汗が出ます)仕事をしています。
退職後仕事をしていない時期はほとんどを海を守る活動に使って
いましたが,現在は,休日を活動の時間にあてています。
なかなか海へは行けませんが,生きものと人との関係について
伝えることはできると考えています。
海だけではなく陸上の名も無き草花や虫からも生きものの生命感を
伝えることができるからです。

さとうきび畑

私の住んでいるところは沖縄の中でも田舎ですから,毎日
自然に囲まれて暮らしています。
海の活動に専念していた頃は社会との接点が希薄でしたので,
普通の人たちが社会生活の中で生きものたちのことをどのように
考えることができるのかという問いは想像の域を出ませんでした。
実際に自ら就労することで社会とのつながりの中で生きものたちの
ことを考えることは今の私にとって有意義なことです。
それは別の視点で人と生きものの関係を考えることができるからです。

さとうきび畑

現在の沖縄では国の開発による強行な自然破壊が続いています。
無論沖縄だけではなく,原発も根っこは同じものです。
私たち人類は生きるためにどこまでの範囲で自然に負荷をかけて
よいのでしょうか。どのように生きていくべきなのでしょうか。
今年2012年は世界が良い方向へ変わる転換点の年だとも
言われています。みんなが何が大切なのかを考えることから
少しづつ変わっていけたらと思います。

さとうきび畑

両隣のおばあさんからムーチーと正月料理を頂きました。
沖縄の人,特におばあさんが作った料理を食べられることは
この上なく嬉しいことです。この場を借りて感謝したいと思います。

さとうきび畑さとうきび畑






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Posted by 有光智彦 at 22:46 │沖縄の風情
この記事へのコメント
あけまして おめでとう ございます

>自分に向かってやってきた出来事は、おそらく私に不可欠だからやってきた

↑私も今、難題に取り組んでいるので、「私に必要な課題」なんだと思います。
なんというか、「自分がやらなきゃいけないのだろう」という心境です。

今年もよろしくお願いします。
Posted by 瀬長修瀬長修 at 2012年01月04日 23:14
瀬名修 様

こちらこそ本年もどうぞよろしくお願いします。

ご活躍,新聞で拝見しております。
本当にお疲れ様です。
私も少数の有志の一員として名護市東江の高潮対策事業の
埋め立て回避の活動に約半年関わっていましたので,
市民集会や活動の状況を推察することができます。
取り組みは結果的に埋め立てられたのですが,
その工事の経過の出来事と記録としての写真を残すことができました。
これを現在も海を守る活動に有効に使うことが出来ています。

そして,公共事業や国,県,市の地方自治のあり方や
住民の意思表示などについて,以前より興味を持ち,
また実感を伴って考察できるようになりました。

小さな海の生きものたちを守りたい,人間の都合で元気な
生命が殺されることに疑問を持ち,後悔だけはしないようにと
できるだけ思う通りに行動しました。
当時の有志は皆同じ思いだったと思います。

反社会的なことをしているのだろうかという自らへの問いを
何度も考えながらの活動の中で,最終的に得た結論は,
人間の為に必要なことであっても出来る限り他の生きものへの
負荷を回避することが大切で,現在は出来る限りの議論や
検討が成されぬまま人間本位の開発が行われていると
いう実態でした。これが私なりに達した結論です。
生きものの生命の尊さを伝えていくことが私の役目の
ような気がしてなりません。

矢面に立つことで辛い思いをされることも多々あることと
思います。どうかご自身の思うところを信じて進んで行かれるよう
陰ながら応援しております。特にお身体ご自愛ください。
Posted by 有光智彦 at 2012年01月05日 21:34
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくです。

さとうきびの「穂」って初めてみましたよ。いい感じです。
一年中植えてあるんだろうけど、穂が出るのは冬なんやね。

いろいろ大変そうだけど、少し力を抜いて暮らすのもいいかもよ。
私も、ちょっと抜いてます。
Posted by 海うさぎ at 2012年01月06日 20:12
海うさぎ 様

こちらこそよろしくお願いします。
サトウキビの収穫までは1年半かかるそうです。
ちょうど今が収穫期でところどころでキビ刈りの
光景が見られます。一般からつのるアルバイトもあるのですが,
要領があり,最初から一定量の収穫を得るのはむずかしい
ようで,収穫高をチーム制で行うことから
足をひっぱりそうなので今ひとつ申し込む気がしません。
もう少しすると,刈り取ったサトウキビを束ねて
山積みし,製糖工場に向かう大型トラックを見かける
ようになります。

メリハリの効いた生き方が理想ですね。
今は働いているので仕事が終わり帰宅してからのひとときと
日曜日がリラックスしている時間です。
前のように全力で海を守る活動が出来ないので
休み時間に断片的に出来る活動をしています。
そのせいか時間を有効に使いたいという気持ちも
あり,以前よりも集中して出来るので充実感があります。
リラックスして肩の力をぬかなくちゃと
思うことも時々あるのですが,一度手綱を放すと,
止めどもなくだらける方向に転落するので
今がほどよいバランスなのかもしれません。

ゆっくりと休日を楽しんでください。
コメントありがとうございました。
向かいがちななにか動いていた方が
Posted by 有光智彦 at 2012年01月10日 06:13