2011年06月09日
沖縄の海
東江の小さな海はどんどん小さくなっていく。
ここ連日ブルドーザーやパワーシャベルが狂ったように砂を
海に投げ込んでいる。工期の終わりが近づいているのだろう。

海はセメントの粉を撒いたように不透明な灰色に変色している。
おそらく水中では自分の手が見えないだろう。

強い南風が沖から吹いていて大波が岸を洗う。
汚濁防止膜は小舟のように波にほんろうされ白濁が外洋に
どんどん流れ出ている。


汚濁防止膜本体は水中にあるので見えないが,膜はボロボロに
破れている。
こんな白濁が出ても漁業関係者や名護市は何も言わないのだろうか。



海が時化ている悪天候の日に砂を容赦なく投入すれば白濁が外洋に出ることは
素人にもわかる。
小さくなった海の中には今でも生き残った生きものが,もがきながら生きている。
無論サンゴもたくさん生きている。
仲井眞県知事に申し上げたい。本気でちゅら海を守りたいのかと。
私はあなたの人格が信じられない。
東江の現場上空を一機のヘリが何度も旋回していた。

望遠レンズで撮影すると機体の横に内閣府という文字が書かれていた。

機内に誰が搭乗しているのだろうか。
おそらく上空から現場を空撮していることだろう。
機内の人間たちは美しい海の破壊をどのように見たのだろうか。
内閣府は泡瀬干潟を埋め立てる計画を変更しようとしない。
津波と液状化現象の埋め立て地を今から造成しようとしている。
いかれているとしか言いようがない。
泡瀬干潟の埋め立て計画には巨大な人工ビーチが計画されている。
当然砂は沖縄近海の海底からすくい上げた来た大量の海砂だ。
サンゴ礁由来の海砂を使用したなら東江と同様の白濁が発生し
周囲の海域を汚染するだろう。特にもずくの養殖に。

汚濁防止膜の外では稚魚たちが行き場を失ったように膜沿いに集まっている。
膜の外側は白濁し,沖の深みから得体の知れない生きものが襲ってくるような恐怖を
おぼえる。
本来なら安全な岸沿いで成長するはずだったのだが,その海が埋め立てられた
ので行き場を失ったのかもしれない。

汚濁防止膜の最悪の内側にも稚魚がいる。
生きものの子どもたちが劣悪な環境に苦しんでいる。
東江の高潮対策事業の必要性は人間が決めたものだ。
どのような理由であれ,海とそこに住む無数の生きものたちを
生き埋めにしたことは事実だ。その一部始終を私は見た。
人間は自分の星を壊し続けている。埋められた海はほんの少しだと
思っているかもしれないが,世界中で同様な破壊を続けている。
この星しか生きる場所がどこにもないのにいったい人間は何を考えているのか。
できるだけ地球を破壊しないようにしないと生きものが住めない星に
なるのではないか。
今日,自動車免許の更新に行ってきた。
講義の教官は飲酒運転ワーストワンの汚名を返上しなければならないから
〇〇キャンペーンなどをしていると説明したが,根本的に人間一人一人が
どういう価値観を持って生きていくのかが問題だと思う。
起きている事象に対し,対症療法的にやっても効果がないことがなぜ
わからないのだろうか。もう何十年も考え方を変えようとしていないのは
滑稽だ。
地球の破壊,戦争,基地問題,人権,さまざまな社会問題も
一人一人の人間の考え方に根があるように思う。
人の心が良くならないと何にも変わらないのではなかろうか。

ここ連日ブルドーザーやパワーシャベルが狂ったように砂を
海に投げ込んでいる。工期の終わりが近づいているのだろう。

海はセメントの粉を撒いたように不透明な灰色に変色している。
おそらく水中では自分の手が見えないだろう。

強い南風が沖から吹いていて大波が岸を洗う。
汚濁防止膜は小舟のように波にほんろうされ白濁が外洋に
どんどん流れ出ている。


汚濁防止膜本体は水中にあるので見えないが,膜はボロボロに
破れている。
こんな白濁が出ても漁業関係者や名護市は何も言わないのだろうか。



海が時化ている悪天候の日に砂を容赦なく投入すれば白濁が外洋に出ることは
素人にもわかる。
小さくなった海の中には今でも生き残った生きものが,もがきながら生きている。
無論サンゴもたくさん生きている。
仲井眞県知事に申し上げたい。本気でちゅら海を守りたいのかと。
私はあなたの人格が信じられない。
東江の現場上空を一機のヘリが何度も旋回していた。

望遠レンズで撮影すると機体の横に内閣府という文字が書かれていた。

機内に誰が搭乗しているのだろうか。
おそらく上空から現場を空撮していることだろう。
機内の人間たちは美しい海の破壊をどのように見たのだろうか。
内閣府は泡瀬干潟を埋め立てる計画を変更しようとしない。
津波と液状化現象の埋め立て地を今から造成しようとしている。
いかれているとしか言いようがない。
泡瀬干潟の埋め立て計画には巨大な人工ビーチが計画されている。
当然砂は沖縄近海の海底からすくい上げた来た大量の海砂だ。
サンゴ礁由来の海砂を使用したなら東江と同様の白濁が発生し
周囲の海域を汚染するだろう。特にもずくの養殖に。

汚濁防止膜の外では稚魚たちが行き場を失ったように膜沿いに集まっている。
膜の外側は白濁し,沖の深みから得体の知れない生きものが襲ってくるような恐怖を
おぼえる。
本来なら安全な岸沿いで成長するはずだったのだが,その海が埋め立てられた
ので行き場を失ったのかもしれない。

汚濁防止膜の最悪の内側にも稚魚がいる。
生きものの子どもたちが劣悪な環境に苦しんでいる。
東江の高潮対策事業の必要性は人間が決めたものだ。
どのような理由であれ,海とそこに住む無数の生きものたちを
生き埋めにしたことは事実だ。その一部始終を私は見た。
人間は自分の星を壊し続けている。埋められた海はほんの少しだと
思っているかもしれないが,世界中で同様な破壊を続けている。
この星しか生きる場所がどこにもないのにいったい人間は何を考えているのか。
できるだけ地球を破壊しないようにしないと生きものが住めない星に
なるのではないか。
今日,自動車免許の更新に行ってきた。
講義の教官は飲酒運転ワーストワンの汚名を返上しなければならないから
〇〇キャンペーンなどをしていると説明したが,根本的に人間一人一人が
どういう価値観を持って生きていくのかが問題だと思う。
起きている事象に対し,対症療法的にやっても効果がないことがなぜ
わからないのだろうか。もう何十年も考え方を変えようとしていないのは
滑稽だ。
地球の破壊,戦争,基地問題,人権,さまざまな社会問題も
一人一人の人間の考え方に根があるように思う。
人の心が良くならないと何にも変わらないのではなかろうか。

Posted by 有光智彦 at 13:23
│名護市東江 人工海浜
この記事へのコメント
こんばんは。私はきれいな浜辺だとばかり思っていました。こんだけの犠牲と破壊の上にあるのですね。人工ビーチを見る目が変わりました。今度近くの海をよく見てみたいと思います。
Posted by オドル at 2011年06月09日 21:00
オドル 様
こんばんは。
私も以前は知らなかったのです。
そして私は周囲の身近な問題に無関心だったのです。
公務員でしたから生活にゆとりもありました。
それなのに全く気づいていなかったのです。
おそらくみんな知らないのです。
きっかけがあり真相がわかると,関心が生まれます。
誰もが変わっていける可能性があると思います。
一人が変わると家族が変わり,地域が変わって
国民が変わっていくという話しを確かダライラマ14世の
本の中で読んだと思います。
時間がかかっても小さな積み重ねがきっと大きな
変化へとつながっていくと私は確信しています。
私の生存中に果たしてその変化の兆候を認める
ことができるのでしょうか。それとも100年後のことかも
しれませんね。
オドルさんが知り得たことを家族や友人に伝える
ことで知る人が増えていきます。
私が伝えたいことがオドルさんに伝わったことが
とっても嬉しいです。
今夜は喜びのうちに就寝できそうです。
ありがとうございます。
おやすみなさいオドルさん。
こんばんは。
私も以前は知らなかったのです。
そして私は周囲の身近な問題に無関心だったのです。
公務員でしたから生活にゆとりもありました。
それなのに全く気づいていなかったのです。
おそらくみんな知らないのです。
きっかけがあり真相がわかると,関心が生まれます。
誰もが変わっていける可能性があると思います。
一人が変わると家族が変わり,地域が変わって
国民が変わっていくという話しを確かダライラマ14世の
本の中で読んだと思います。
時間がかかっても小さな積み重ねがきっと大きな
変化へとつながっていくと私は確信しています。
私の生存中に果たしてその変化の兆候を認める
ことができるのでしょうか。それとも100年後のことかも
しれませんね。
オドルさんが知り得たことを家族や友人に伝える
ことで知る人が増えていきます。
私が伝えたいことがオドルさんに伝わったことが
とっても嬉しいです。
今夜は喜びのうちに就寝できそうです。
ありがとうございます。
おやすみなさいオドルさん。
Posted by 有光智彦 at 2011年06月10日 01:09