2011年02月11日

現場で話合い

名護からさっき帰ってきました。
とても眠たいので詳細は書けませんが,今日あった出来事の
概要を説明しておきたいと思います。

2月10日から砂を入れますとの県からの連絡を受け,早朝から
「名護の自然を守り、次世代に残したい市民有志」のメンバーや
新聞やインターネットなどを見て集まってきた方々が現場周辺に集い,
差し入れもありました。感謝です。
私が到着した時に砂を積載したダンプカーが護岸の現場に
入ってきました。そのうちの1台のダンプが砂を下ろし,
護岸に砂山が一つ出来ました。

現場で話合い

私たちは現場の責任者と話し合い,理解を求めました。
また,現場の人の話にも耳を傾けました。
双方が話し合うことが最も大切だと思います。
そうしたら,相手の人のことをより理解し親しみも生まれるからです。
その結果,砂の投入は少し延期されました。
騒ぎもなく静かな話し合いでした。
そのうち太陽が顔を出しぽかぽか陽気になりました。

暑くなったので海に入ることにして,写真を撮りました。
下の写真は,本来なら今日,命を落とした生きものたちの
営みです。小さな写真はクリックすると大きくなります。

現場で話合い

現場で話合い

現場で話合い

突然上から砂の塊が落ちてきて何が何だかわからぬまま生き埋めに
ならなくてほんとうに良かったと思います。

現場で話合い

また,名護のジャスコの1階ロビーで,小さな写真展を
開催できることになり,今日から展示しています。
今月の20日までです。
内容は東江の生きものたちの写真のみです。
またジャスコさんの立場もあり,工事の事はほとんど
除外しています。
お近くの方は見てみてください。
ほんとうの海の姿の一面がわかると思います。

先に出来た人工海浜の砂の下にはこのような生きものたちが
埋まっているのです。

現場で話合い

海と海の生きものたちのことを見て知ってください。
そして考えてみてほしいと願っています。

現場で話合い




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Posted by 有光智彦 at 03:05 │名護市東江 人工海浜
この記事へのコメント
はじめまして
雅子さんのご紹介で来ました
本名は千春です。
千葉県から支援します。
グリーの日記と沖縄コミュニティー、
同じ日記をアメブロ、てぃ~だブログ、mixiにもアップします。

有光さんのブログの紹介のため、画像をお借りしてあちこちに貼ることをお許しください。
Posted by 亜衣 at 2011年02月11日 10:45
亜衣 様

こんにちは。
画像は使ってください。
内地の方が感心をもって見ていてくださることが,
閉ざされた島で活動している私たちにとって
大きな勇気につながっています。
これからもどうぞよろしくお願いします。
ありがとうございます。

有光
Posted by 有光智彦有光智彦 at 2011年02月11日 14:19
大度のおばさんです。
毎日の活動に本当に頭が下がります。
この写真の珊瑚達が埋め立てられるなんて
胸が張り裂けそうです。
沖縄のきれいなちゅら海・・なぜ大事にしないのでしょうね・・
毎年毎年地球温暖化の影響だけでもリスクは大きいのに・・
かわいいお魚さんが年々少なくなっています。
この現状にがっかりしますね!

私たちも県・市に懲りずに言うつもりです。
なんだかんだ逃げるでしょうね・・
現実に目をそむけて・・腹立たしいです。
Posted by ここちゃん at 2011年02月11日 20:13
隼人くんのつぶやきをみてこのブログを知りました。

現場の人と個人として対話していくこと本当に大事ですね。

美しい海が今もそこにあることに感謝します。

私も出会うひとりひとりと対話を続けて生きたいと思います。

名護の海に会いに行くのを楽しみにしています。
Posted by 松村志保 at 2011年02月12日 14:16
愛知県の者です。
地元の方々のたたかい、頭が下がります。
おととい、沖縄の防衛施設局に抗議のFAXを入れてみましたが、
どうしてもつながりませんでした。「相手の反応がありません」というエラーが出てしまって。

何といっても、軍隊は人を殺してコトを有利に運ぼうというもので、絶対だめです。米軍がいるから、東アジア情勢が余計悪くなってると思う。

そのために、地元に人々の暮らしがむしばまれ、美しい海が汚されるのは我慢なりません。

応援しております。(でもどうしたら?)
Posted by くぼた at 2011年02月12日 15:30
ここちゃん 様

こんにちは。
大度が心配です。
これから人が増えるので熱帯魚やオカヤドカリの
採取があとを断たないと思います。
それまでにできることをします。
今,東江でやっていることは,国や県が海に対する
認識を変え,海の保全に真剣に取り組んで
こらうための取り組みです。
また,みなさんに海の中のことを知ってもらう
取り組みでもあります。
個々の状況はきびしいものがありますが,
総体として追い風です。
総帆あげて進みます。
いつも応援ありがとうこざいます。
Posted by 有光智彦 at 2011年02月13日 16:28
松村志保 様

こんにちは。
コメントありがとうございます。
ブログを見ました。
とても暖かく包まれるような感じを受けました。
人も生きものも相手のことを知ると親愛の情が
芽生えると思います。
意見で対立していても,始めの挨拶,昼休みの会話,終わりの
お疲れ様です。という言葉は沖縄の過去から続く運動の現場での
精神です。これを忘れることなく明日からも抵抗を
続けようと思います。
応援ありがとうございます。
勇気のエネルギーに感謝します。
Posted by 有光智彦 at 2011年02月13日 16:35
くぼた 様

高江の住民は,毎日のように国の強行な行動に
ほんろうされています。
彼らは普通の住人です。
国民の生命及び財産を守るのが国なのに,
国民の生命を脅かしていることは,法治国家とは
言えないでしょう。
沖縄で起きていることは,なかなか内地に報道
されていません。
もちろんアメリカ合衆国にでもです。
みんなが知らないところで問題が発生している
のです。しかし,それぞれの人が無関心でいる
ことも問題の解決を遅らせているのではないでしょうか。
私は,子どもたちに話すときに,無関心であることの
危険をやさしく伝えるようにしています。
ささやかな抵抗ですが,全国で声を上げている
一員として活動を続けていきます。
コメントありがとうございました。
もし,よろしければ,東江の防災工事の事実上の
責任を持っている沖縄県北部土木事務所に
意見のFAXを送ってください。
どうぞよろしくお願いします。

FAX番号は,0980-53-5804です。
Posted by 有光智彦 at 2011年02月13日 17:06
有光 様、アドバイスありがとうございました。
さきほど、土木事務所にFAXできました。
ご意見まったく同感です。
FAXにも「住民の生活・安全を脅かす『安全保障』なんてないはず!即刻基地建設やめて下さい!!と書きました。

ほんとにひどいです。
なんで、そこに住んでいる人々の暮らしを破壊し、
美しい貴重な自然を破壊して、軍事施設なんかつくるのか?

沖縄防衛局には年賀状の残りではがきを出します。
Posted by くぼた at 2011年02月14日 22:39
くぼた 様

こんばんは。
すみません,おそらく勘違いしています。
このブログに書いてある東江海岸の防災工事は
基地建設ではなく,高潮対策の護岸工事の現場での
ことなのです。ご指摘のことは,高江の基地建設の
件かと思います。
ですが,お気持ち嬉しいです。
Posted by 有光智彦有光智彦 at 2011年02月15日 01:21
くぼた 様

こんばんは。
沖縄の高江のヘリパット建設,辺野古の基地建設問題,泡瀬干潟の埋め立て,普天間飛行場の危険,東江の海の問題…。
沖縄本島の北から南までの各地域で問題が多発し,そのどこもがホットゾーンなのです。もう大変です。場所を勘違いされても不思議ではないのです。
お気になさらないでください。

なによりも,内地の方が沖縄の問題を自分のこととして考えてくれていることが,嬉しいのです。

各地域で抵抗している人たちは,みな普通の住民です。
そして,私たちはみんなつながり合っています。
別々の場所ですが,孤立しているのではなく,自然を愛し,人としての基本的な人権を求めているだけなのです。
おそらく日本各地で同様な問題があり,それぞれの方々が今日もささやかな抵抗をしていることでしょう。

自分の行っている行為がときどき正しいことなのかと悩むことが多々あります。答えは出ません。しかし,おそらくはこっちの方向で正しいかもしれないと思う方をいつも選択しています。

明日からも続きますが,いつかトンネルを抜けることがあるかもしれないと
自分を励ましながら,今夜の寝床に入りたいと思います。

くぼたさん,おやすみなさい。感謝。
Posted by 有光智彦 at 2011年02月16日 22:57