2011年02月13日
沖縄本島の海
写真はクリックすると大きくなります。
明日月曜日は,再びの砂投入作業の日です。
朝から始まる予定です。
今度はどのような展開になるか予測できません。
出来る限り話し合いで静かに解決したいものです。
今週もいろいろなことがありました。
人工海浜の浜辺で行った東江の生きものの写真展と
その会場に来てくれたミュージシャンのKEN子さんと上関原発に
反対しているカヤック隊のみなさん。浜辺で歌って踊って
楽しい一時を過ごしました。みなさんありがとう。


先日から名護市のジャスコで東江の海の生きものたちの写真展を
しています。今月20日まで開催します。
写真展はジャスコさんの立場もあるので,砂を投入し埋めることは
ふれていません。でも連日たくさんの県民市民の方が足を止めて
見て行かれます。



中でも子どもたちが感心を示してくれることが嬉しいです。
また,まじめな一言を感想ノートに書いてくれるヤンキー中学生
がいたりして反響が実感として伝わってきます。
海の中の実態に一様におどろいています。





先日から東江に行かない日は沖縄本島の沿岸を巡って現状を調査
しています。
見てきた3カ所の話題について少し話します。
1 北谷町のサンセットビーチ


ここは約12年前に造られた人工ビーチです。
冬の間は遊泳禁止になるようです。
ビーチは子どもたちがボール遊びをしていました。
ここの事情を住人の人などに聴いてまわりました。
・毎年8月頃に流失した海砂をダンプカーで運び入れるそうです。
・砂が流失した護岸はむき出しとなり,海藻が生えて転倒の危険
があります。



・貝殻などの生きものの残骸がほとんど見つからない。
写真の貝殻は人工ビーチを運び入れる時に混じっていたもので
海砂はチービシという海底から採取したものだそうです。

・ハブクラゲが発生する
などの状況を知ることが出来ました。
この階段状の護岸は沖縄本島ではあちらこちらに見られます。
どこのコンクリートも海藻が生えて転倒の危険があり,
実際に全国で転倒事故があいついでいるそうです。
2 北谷町宮城海岸


ここも東江と同じく高潮対策の護岸工事をしているところです。



古い護岸とテトラポットを撤去し,強固な護岸を造っています。
しかしここも,生きものたちのことは,考えられていないようです。
景観は良くなっても生きものへ与える影響は大きいと思います。
新しい護岸は,海岸から沖側に出っ張る形で設置されています。
この下には,生きものたちの磯や浜があったところです。

写真は今後,護岸工事となる部分の砂浜です。
この砂浜は自然ではなく,古い護岸の間に溜まって出来た
ものですが,オカヤドカリなどが暮らしているのです。





小さな浜はサンゴのかけらや貝殻,シーグラスなどで出来ています。

3 宜野座の松田干潟
自然豊かな干潟です。







ここは緊急に古い護岸を取り壊し新しい護岸を造る工事を
始めたばかりのところです。
台風などで道路が陥没し通行出来なくなるなどの被害が
あったようです。道路は生活のために重要ですから,護岸を
整備するのは必要なことだと思います。
しかし,もっと自然に優しい工事内容はないものでしょうか。
・カニやヤドカリの住んでいる浜に重機や巨大な土のうを
山積みしている。

・何十年も成長してきたモクマオウという防風林を
重機で根こそぎ引き倒して取っ払っています。
必要がなくなれば捨ててしまう。
人間の都合で左右される命です。

コメツキガニが重機に踏まれていました。
わかりますか,下の方に写っています。

カニの住処まであと3メートルです。
カニさんは写真の真ん中下あたりに写っています。
ちょっと小さいかな。


生きものに配慮していないとはこういうことなのです。
道路を片側通行にして陸側から工事はできないものなのでしょうか。
たくさんの生きものたちがこの干潟には生きています。




潮の引いた潮溜まりには,モクマオウの実や海藻や貝殻など
自然のものばかりが集まっていました。
とっても清らかでした。

このような営みがあることを知ると工事のあり方を見直す必要が
出てくると思うのです。
みなさんはどう思いますか。
今後どのような工事になるのでしょうか。
まさか人工リーフのコンクリートを干潟に敷き詰めるような
工事をしないことを祈るばかりです。
時々立ち寄り状況を把握したいと思います。
このような場所は沖縄本島全域にあります。
北部の方はなかなか遠くて行けないのですが,状況を伝える
内容が「今月の地理写真」というホームページにありますので
是非見てみてください。
http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/chiri/Photo/2010Sept/10Sept.html
さて,東江の護岸に急きょ,北部土木事務所が看板を設置しました。


これは,この工事の必要性を示しています。また,サンゴ移植の
内容も表記されています。住人の誰もが見れるように掲示しています。
評価できることはサンゴ移植の現状が示されているところです。
移植後の生存率が書かれています。
その数値からわかることは,自然岩盤と人工リーフに移植した場合の
生存率の違いです。人工リーフでは生存率が低いことがわかります。

硬い話題ばかりではいけませんので,ちょっと笑ったことがったので,
笑いも共有したいと思います。
一昨日名護に向かう沖縄自動車道で,前方になにやら巨大なものが
移動しているのが見えました。
近づいてびっくり,巨大なシーサーが軽トラの上に積まれて走行中でした。

「走るシーサー」です。
シーサーは,おそらく「大丈夫かねぇ警察に捕まるんじゃない」
とぶつぶつ言っていたことでしょう。
追い抜きざまに写真を撮りました。
僕がサービスエリアに寄って,再び本線に戻ると…やっぱり。笑い。

シーサーが「あぎじゃびぉ」(あきさみよー)と言っているようでした。
明日月曜日は,再びの砂投入作業の日です。
朝から始まる予定です。
今度はどのような展開になるか予測できません。
出来る限り話し合いで静かに解決したいものです。
今週もいろいろなことがありました。
人工海浜の浜辺で行った東江の生きものの写真展と
その会場に来てくれたミュージシャンのKEN子さんと上関原発に
反対しているカヤック隊のみなさん。浜辺で歌って踊って
楽しい一時を過ごしました。みなさんありがとう。


先日から名護市のジャスコで東江の海の生きものたちの写真展を
しています。今月20日まで開催します。
写真展はジャスコさんの立場もあるので,砂を投入し埋めることは
ふれていません。でも連日たくさんの県民市民の方が足を止めて
見て行かれます。



中でも子どもたちが感心を示してくれることが嬉しいです。
また,まじめな一言を感想ノートに書いてくれるヤンキー中学生
がいたりして反響が実感として伝わってきます。
海の中の実態に一様におどろいています。





先日から東江に行かない日は沖縄本島の沿岸を巡って現状を調査
しています。
見てきた3カ所の話題について少し話します。
1 北谷町のサンセットビーチ


ここは約12年前に造られた人工ビーチです。
冬の間は遊泳禁止になるようです。
ビーチは子どもたちがボール遊びをしていました。
ここの事情を住人の人などに聴いてまわりました。
・毎年8月頃に流失した海砂をダンプカーで運び入れるそうです。
・砂が流失した護岸はむき出しとなり,海藻が生えて転倒の危険
があります。



・貝殻などの生きものの残骸がほとんど見つからない。
写真の貝殻は人工ビーチを運び入れる時に混じっていたもので
海砂はチービシという海底から採取したものだそうです。

・ハブクラゲが発生する
などの状況を知ることが出来ました。
この階段状の護岸は沖縄本島ではあちらこちらに見られます。
どこのコンクリートも海藻が生えて転倒の危険があり,
実際に全国で転倒事故があいついでいるそうです。
2 北谷町宮城海岸


ここも東江と同じく高潮対策の護岸工事をしているところです。



古い護岸とテトラポットを撤去し,強固な護岸を造っています。
しかしここも,生きものたちのことは,考えられていないようです。
景観は良くなっても生きものへ与える影響は大きいと思います。
新しい護岸は,海岸から沖側に出っ張る形で設置されています。
この下には,生きものたちの磯や浜があったところです。

写真は今後,護岸工事となる部分の砂浜です。
この砂浜は自然ではなく,古い護岸の間に溜まって出来た
ものですが,オカヤドカリなどが暮らしているのです。





小さな浜はサンゴのかけらや貝殻,シーグラスなどで出来ています。

3 宜野座の松田干潟
自然豊かな干潟です。







ここは緊急に古い護岸を取り壊し新しい護岸を造る工事を
始めたばかりのところです。
台風などで道路が陥没し通行出来なくなるなどの被害が
あったようです。道路は生活のために重要ですから,護岸を
整備するのは必要なことだと思います。
しかし,もっと自然に優しい工事内容はないものでしょうか。
・カニやヤドカリの住んでいる浜に重機や巨大な土のうを
山積みしている。

・何十年も成長してきたモクマオウという防風林を
重機で根こそぎ引き倒して取っ払っています。
必要がなくなれば捨ててしまう。
人間の都合で左右される命です。

コメツキガニが重機に踏まれていました。
わかりますか,下の方に写っています。

カニの住処まであと3メートルです。
カニさんは写真の真ん中下あたりに写っています。
ちょっと小さいかな。


生きものに配慮していないとはこういうことなのです。
道路を片側通行にして陸側から工事はできないものなのでしょうか。
たくさんの生きものたちがこの干潟には生きています。




潮の引いた潮溜まりには,モクマオウの実や海藻や貝殻など
自然のものばかりが集まっていました。
とっても清らかでした。

このような営みがあることを知ると工事のあり方を見直す必要が
出てくると思うのです。
みなさんはどう思いますか。
今後どのような工事になるのでしょうか。
まさか人工リーフのコンクリートを干潟に敷き詰めるような
工事をしないことを祈るばかりです。
時々立ち寄り状況を把握したいと思います。
このような場所は沖縄本島全域にあります。
北部の方はなかなか遠くて行けないのですが,状況を伝える
内容が「今月の地理写真」というホームページにありますので
是非見てみてください。
http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/chiri/Photo/2010Sept/10Sept.html
さて,東江の護岸に急きょ,北部土木事務所が看板を設置しました。


これは,この工事の必要性を示しています。また,サンゴ移植の
内容も表記されています。住人の誰もが見れるように掲示しています。
評価できることはサンゴ移植の現状が示されているところです。
移植後の生存率が書かれています。
その数値からわかることは,自然岩盤と人工リーフに移植した場合の
生存率の違いです。人工リーフでは生存率が低いことがわかります。

硬い話題ばかりではいけませんので,ちょっと笑ったことがったので,
笑いも共有したいと思います。
一昨日名護に向かう沖縄自動車道で,前方になにやら巨大なものが
移動しているのが見えました。
近づいてびっくり,巨大なシーサーが軽トラの上に積まれて走行中でした。

「走るシーサー」です。
シーサーは,おそらく「大丈夫かねぇ警察に捕まるんじゃない」
とぶつぶつ言っていたことでしょう。
追い抜きざまに写真を撮りました。
僕がサービスエリアに寄って,再び本線に戻ると…やっぱり。笑い。

シーサーが「あぎじゃびぉ」(あきさみよー)と言っているようでした。
Posted by 有光智彦 at 19:39
│名護市東江 人工海浜
この記事へのコメント
ツボが多すぎ!笑
まず写真多すぎ&日記が濃厚過ぎ!笑
(私達の夕暮れ写真、美しすぎ!w)
シーサー、捕まってるし!笑
最後の「あぎじゃびぉ(あきさみよー)」って通訳になってないし!笑
あ、写真展、友達も行ったそうです!
明日は、議員も多数駆けつけてくれるそうなので
強行はされないと良いですね!
作業員の方々と対峙したいわけじゃないですからね。
伝えてくれてありがとう。
これからも、しっかりと繋がって、いきましょう。
まず写真多すぎ&日記が濃厚過ぎ!笑
(私達の夕暮れ写真、美しすぎ!w)
シーサー、捕まってるし!笑
最後の「あぎじゃびぉ(あきさみよー)」って通訳になってないし!笑
あ、写真展、友達も行ったそうです!
明日は、議員も多数駆けつけてくれるそうなので
強行はされないと良いですね!
作業員の方々と対峙したいわけじゃないですからね。
伝えてくれてありがとう。
これからも、しっかりと繋がって、いきましょう。
Posted by KEN子 at 2011年02月14日 01:58
おはようございます。
なんと問題の多いしまでしょうか。
今朝の新聞は,嘉手納での米軍のパラシュート降下訓練の
記事が掲載されています。
中止要請も無視とあります。
高江でけが人が出ているのに新聞記事はほんの小さく
報道されています。これに疑問を感じます。
現在のホットゾーンにある高江を大きく取り上げるべきです。
それにしても,日本は法治国家なのでしょうか。
国民の安全も守れないような政府に疑問を持ちます。
ならば私たちの一人一人が声をあげなければ
なりません。いつも応援感謝します。
高江が気になります。
なんと問題の多いしまでしょうか。
今朝の新聞は,嘉手納での米軍のパラシュート降下訓練の
記事が掲載されています。
中止要請も無視とあります。
高江でけが人が出ているのに新聞記事はほんの小さく
報道されています。これに疑問を感じます。
現在のホットゾーンにある高江を大きく取り上げるべきです。
それにしても,日本は法治国家なのでしょうか。
国民の安全も守れないような政府に疑問を持ちます。
ならば私たちの一人一人が声をあげなければ
なりません。いつも応援感謝します。
高江が気になります。
Posted by 有光智彦 at 2011年02月17日 10:33