2011年02月15日
苦しい一日
今日は,砂の投入を始めると告げられていた日です。
私のお家は南部なので早めに出発しました。
東江の現場に着いたのは早朝の6時。
あぁちょっと早すぎたねぇと言っていると相棒がエンジンの音がする
というので,まさかと思いましたが,とりあえず護岸に駆けつけました。
そこではなんとパワーシャベル2台がうなりをあげていました。
まだ辺りは真っ暗です。時間は6時20分。目を疑いました。
2台の重機は4日前に置いて行った砂の山を周囲に広げて整地していました。
私たちは2人,危険だし,海に砂を入れているわけではないので,
遠巻きに見ていました。
でも,パワーシャベルは護岸の端まで来ると砂を海に入れ始めました。
最初は整地の勢い余って砂が海に入ったのだろうからと思っていると,
そうではなく故意に砂を海に入れていることがわかりました。
私は,一瞬迷いましたが,駆け寄って護岸に立ちました。
この行動に賛否両論があると思いますが,あえて起こったことを
知ってもらうために書きとどめたいと思います。
何かを守ろうとする時以下の写真のような状態が,この日本では
起こり得るということです。















私は,話しあいで解決したいと常に思っています。
人として普通のことです。
海に砂を入れる前に県や市の行政,防災の専門家,護岸工事の専門家,
サンゴと海洋生物の博士,地元の方々,我々などの有志などが,
この海と防災のことをすべて公開し話しあい,良い解決方法を模索する
会議の場をつくってほしいと当初から北部土木事務所に要望してきました。
しかし,これは実現していません。
この緊迫した現場で,現場責任者に話しあいをしましょう,人がいるのだから
危険なことは止めてくださいと嘆願しましたが,立ち入り禁止の現場に
入る方が悪いと言って聞きませんでした。
パワーシャベルは何度も私たちのすぐ横や目の前に腕を振り上げました。
生きた心地はしませんでした。心細かったです。

そのうち,有志の数人が加わり手を広げて海への砂の投入を止めるように
伝えましたが,駄目でした。
朝が来て,7時5分に2台のパワーシャベルのエンジンが切られました。



その後,砂を積載したダンプカーが一台現場に入り,夕方まで待機しました。
私たちも,現場に一日中とどまりました。
雨が降り,北風が吹きつけました。ぶるぶる震えました。
護岸から流れた砂が波で削られ海を白く濁らせました。
数人で砂を上に上げる作業を続けました。
海の中の状況を撮影しました。




白濁の中は視界が全くありません。
生きものに与える影響が心配です。
とうとう県行政の職員は誰も現場にきませんでした。
話しあいは一度もなされないまま1日が終わりました。
この工事の実権の責任は県庁の海岸防災課にあるのか,それとも
北部土木事務所にあるのか何度聞いてもはっきりしません。
いったいどうなっているのでしょうか。
長い1日でした。
みなさんはどう思いますか。
私たちは少人数です。それも普通の市民です。とても怖い思いをしました。
明日も続きます。
もし,賛同されるなら恐縮ですが,以下の行政機関に
会議の場を設けるようにお願いしてください。
・沖縄県土木建築部海岸防災課
電話 098-866-2410
Fax:098-860-3164
mail aa065300@pref.okinawa.lg.jp
・沖縄県北部土木事務所
電話0980-53-1255
FAX:0980-53-5804
mail xx060011@pref.okinawa.lg.jp
私のお家は南部なので早めに出発しました。
東江の現場に着いたのは早朝の6時。
あぁちょっと早すぎたねぇと言っていると相棒がエンジンの音がする
というので,まさかと思いましたが,とりあえず護岸に駆けつけました。
そこではなんとパワーシャベル2台がうなりをあげていました。
まだ辺りは真っ暗です。時間は6時20分。目を疑いました。
2台の重機は4日前に置いて行った砂の山を周囲に広げて整地していました。
私たちは2人,危険だし,海に砂を入れているわけではないので,
遠巻きに見ていました。
でも,パワーシャベルは護岸の端まで来ると砂を海に入れ始めました。
最初は整地の勢い余って砂が海に入ったのだろうからと思っていると,
そうではなく故意に砂を海に入れていることがわかりました。
私は,一瞬迷いましたが,駆け寄って護岸に立ちました。
この行動に賛否両論があると思いますが,あえて起こったことを
知ってもらうために書きとどめたいと思います。
何かを守ろうとする時以下の写真のような状態が,この日本では
起こり得るということです。















私は,話しあいで解決したいと常に思っています。
人として普通のことです。
海に砂を入れる前に県や市の行政,防災の専門家,護岸工事の専門家,
サンゴと海洋生物の博士,地元の方々,我々などの有志などが,
この海と防災のことをすべて公開し話しあい,良い解決方法を模索する
会議の場をつくってほしいと当初から北部土木事務所に要望してきました。
しかし,これは実現していません。
この緊迫した現場で,現場責任者に話しあいをしましょう,人がいるのだから
危険なことは止めてくださいと嘆願しましたが,立ち入り禁止の現場に
入る方が悪いと言って聞きませんでした。
パワーシャベルは何度も私たちのすぐ横や目の前に腕を振り上げました。
生きた心地はしませんでした。心細かったです。

そのうち,有志の数人が加わり手を広げて海への砂の投入を止めるように
伝えましたが,駄目でした。
朝が来て,7時5分に2台のパワーシャベルのエンジンが切られました。



その後,砂を積載したダンプカーが一台現場に入り,夕方まで待機しました。
私たちも,現場に一日中とどまりました。
雨が降り,北風が吹きつけました。ぶるぶる震えました。
護岸から流れた砂が波で削られ海を白く濁らせました。
数人で砂を上に上げる作業を続けました。
海の中の状況を撮影しました。
白濁の中は視界が全くありません。
生きものに与える影響が心配です。
とうとう県行政の職員は誰も現場にきませんでした。
話しあいは一度もなされないまま1日が終わりました。
この工事の実権の責任は県庁の海岸防災課にあるのか,それとも
北部土木事務所にあるのか何度聞いてもはっきりしません。
いったいどうなっているのでしょうか。
長い1日でした。
みなさんはどう思いますか。
私たちは少人数です。それも普通の市民です。とても怖い思いをしました。
明日も続きます。
もし,賛同されるなら恐縮ですが,以下の行政機関に
会議の場を設けるようにお願いしてください。
・沖縄県土木建築部海岸防災課
電話 098-866-2410
Fax:098-860-3164
mail aa065300@pref.okinawa.lg.jp
・沖縄県北部土木事務所
電話0980-53-1255
FAX:0980-53-5804
mail xx060011@pref.okinawa.lg.jp
Posted by 有光智彦 at 00:56
│名護市東江 人工海浜
この記事へのコメント
詳細なレポート、どうもありがとうございます。
小柄な雅子さんが大きなパワーショベルの前で手を広げているさまに胸を絞られる思いです。
名護土木事務所はきのう電話した時、
座り込みのせいで砂は入れることが出来なかった、
と言いました。
きのうか今日、名護か那覇かの行政に、立場意見の異なる人を集めて、正確なデータを出して会議してください、
と言ったら、座り込みしている人たちが聞く耳持たないから話し合いにならない、
と言いました。
嘘をついている自覚がないのかもしれませんね…
聞く耳持たないのはどちらでしょうか
来るべき会議に備えて、
作業の影響などの資料をたくさん残しておいてください。
私も千葉からの支援と広報につとめます。
小柄な雅子さんが大きなパワーショベルの前で手を広げているさまに胸を絞られる思いです。
名護土木事務所はきのう電話した時、
座り込みのせいで砂は入れることが出来なかった、
と言いました。
きのうか今日、名護か那覇かの行政に、立場意見の異なる人を集めて、正確なデータを出して会議してください、
と言ったら、座り込みしている人たちが聞く耳持たないから話し合いにならない、
と言いました。
嘘をついている自覚がないのかもしれませんね…
聞く耳持たないのはどちらでしょうか
来るべき会議に備えて、
作業の影響などの資料をたくさん残しておいてください。
私も千葉からの支援と広報につとめます。
Posted by 亜衣 at 2011年02月15日 21:35
亜衣 様
こんばんは。
今日も県の職員は現場にやってきませんでした。
私たちは待っているのです。
常に対話を求めています。
今まで数回行われた県行政との話しあいの席では,
毎回,文書で要望を伝えてきました。
一同に会しての席を設けるように要望を
続けてきました。
私たちは少人数です。現場を離れることが
できません。
県の意向が不明のまま明日も続くのでしょうか。
早朝6時からの砂入れは,フェアな方法ではありません。
強行では無く対話の上にのみ解決方法があるのだと
思います。
千葉から自分のこととして感心を持って行動して
くださる勇気に私たちは感謝しています。
ありがとうございます。
こんばんは。
今日も県の職員は現場にやってきませんでした。
私たちは待っているのです。
常に対話を求めています。
今まで数回行われた県行政との話しあいの席では,
毎回,文書で要望を伝えてきました。
一同に会しての席を設けるように要望を
続けてきました。
私たちは少人数です。現場を離れることが
できません。
県の意向が不明のまま明日も続くのでしょうか。
早朝6時からの砂入れは,フェアな方法ではありません。
強行では無く対話の上にのみ解決方法があるのだと
思います。
千葉から自分のこととして感心を持って行動して
くださる勇気に私たちは感謝しています。
ありがとうございます。
Posted by 有光智彦 at 2011年02月16日 00:37
有光智彦さま
おはようございます
いつも素晴らしいお写真と詳細なレポートをありがとうございます
私の母が東江生まれの、大浦湾の集落育ちなんですよ。
だから他人ごとではありません
私にとって、人の心が温かく自然豊かな沖縄は大切な故郷です。
特に幼い日の母がウーマクわらば~してたヤンバルの話は心に深く刻まれていて、
私の魂が帰る場所と思って生きてきました…
だから、私の心の平和のために尽力してくださる皆さんには本当に感謝しています。
私も沖縄のために役に立ちたい
ウチナンチュとして…
そんな思いで雅子さんに付いてきて、
そろそろ10年になります。
長いたたかいになるかもしれませんね…
気をつけて、
これからも名護直送のレポートをお願いいたします
おはようございます

いつも素晴らしいお写真と詳細なレポートをありがとうございます

私の母が東江生まれの、大浦湾の集落育ちなんですよ。
だから他人ごとではありません

私にとって、人の心が温かく自然豊かな沖縄は大切な故郷です。
特に幼い日の母がウーマクわらば~してたヤンバルの話は心に深く刻まれていて、
私の魂が帰る場所と思って生きてきました…
だから、私の心の平和のために尽力してくださる皆さんには本当に感謝しています。
私も沖縄のために役に立ちたい
ウチナンチュとして…
そんな思いで雅子さんに付いてきて、
そろそろ10年になります。
長いたたかいになるかもしれませんね…
気をつけて、
これからも名護直送のレポートをお願いいたします

Posted by 亜衣 at 2011年02月16日 05:09
亜衣 様
太陽や風や水は私たち自身です。
周りの自然に畏敬の念と感謝の気持ちを持つことが,
人間本位の思考を打ち砕きます。
私もかつては都会で働き,暮らしていて自然の
ありがたさを忘れていたのです。
だから偉そうなことは言えませんが,
思い出した者としての務めを行っているに過ぎません。
現状が大きく変わることは無いかもしれませんが,
私たちの背中を見て,後に続く人の勇気につながれば
それでいいのだと思います。
これは雅子さんがぽつりと語った言葉です。
太陽や風や水は私たち自身です。
周りの自然に畏敬の念と感謝の気持ちを持つことが,
人間本位の思考を打ち砕きます。
私もかつては都会で働き,暮らしていて自然の
ありがたさを忘れていたのです。
だから偉そうなことは言えませんが,
思い出した者としての務めを行っているに過ぎません。
現状が大きく変わることは無いかもしれませんが,
私たちの背中を見て,後に続く人の勇気につながれば
それでいいのだと思います。
これは雅子さんがぽつりと語った言葉です。
Posted by 有光智彦 at 2011年02月17日 10:45