2011年02月20日
自然とともに
昨日も工事はありませんでした。
寒い一日で時々小雨,たまに雲の隙間からの木漏れ日に
幸せを感じました。
今日も座り込みをしている背後の海は何も言いません。
ただ静かに波がたっているだけです。
工事区域内と母なる海を遮断する汚濁防止膜を張られても,
先日の砂投入を強行され,半分砂をかぶったソフトコーラルも
人間に対し一言も文句を言いません。
私には人間がためされているように思われいます。
私は消防署に長く務めたので,高潮対策の公共工事の大切さを
認識し,この工事に異議を唱えることは果たして正しいのだろうかと
毎日のように考えてきました。
しかし,一方で私たちが抵抗を止めれば,今まで元気だった海の生きものたちは
たちどころに人の手によって埋められてしまうのです。
みんなの知らない海の底で…。
砂がヒトデを飲み込み…ナマコもウニも砂の下敷きとなり,驚いて穴に隠れた
小さな魚たちも,なだれ込んでくる砂を避けられず生き埋めとなることでしょう。
下の写真の魚たちは…一番最初に砂が投入される部分に住んでいます。
クリックすると大きくなります。

誰もそんな場面を見たことはありません。
もし見たらどう思うでしょう。もしあなた自身が元気なまま埋められると
したら…。
それは,工事のおじさんたちも直接見ることのない場面です。
想像もできないと思います。どんなに生々しく凄惨な
ことでしょう。

2月14日の砂入れ強行で半分埋まったソフトコーラルです。

すべての人工ビーチの砂の下とショッピングセンターや
レジャー施設の土の下には,生き埋めになった生きものたちが今でも
埋まっているのです。
前回のブログで一人の女性の言葉を書きました。
その方は,こどものような発想で恥ずかしいのですがとも言いました。
そうだろうか…。
『生きものたちを理屈抜きで守りたい…』
この言葉の意味を考えると,高潮対策の工事も抜きとなります。
命とは…。
ある記者の質問で人間の命と生きものの命はどちらが大切だと思いますか。と
聞かれました。
どちらが…
命を比較すること。
できるのでしょうか。
命は比較するものでしょうか。
人間の安全を守るために何万という生きものたちの命を奪うこと…。
<
私の中で…今までの混迷がいくぶんか吹っ切れたように思います。
人間本位の思考の中に留まっていては…今回の問題は解決しないように
思います。これからも。
自然は命の総体です。人間は自然の産物です。
地球の物質でできています。みんな同じなのです。
自然に逆らうことは…自らを痛めつけているのと同じことです。
生きものたちとのことを真剣に考えないといつかは,人間も滅びて
しまうことでしょう。
私は,東江の小さな海の何万という命の側に立ちたいと思います。
私たち少人数では,とうてい勝ち目はないかもしれません。
しかし,この小さな海のことを考えてほしいと訴えることは,
これからの人間社会と海,もしくは,山や川との関係を見直す大きなきっかけに
つながると確信しています。
しかし,常に私たちは,今起きている状況をその都度,これで
いいのかと顧みる姿勢と耳を持っています。
柔軟に対処していきたいと考えています。
名護の市民を中心に全国に向けて呼びかけを始めました。
『名護の海を守り次世代に伝えたい市民の会』
http://jisedai.ti-da.net/
現在準備をしています。
賛同いただける方の参加をお願い致します。
名護ジャスコでの写真展は今日の夜8時までで終わります。
次回を準備しています。
寒い一日で時々小雨,たまに雲の隙間からの木漏れ日に
幸せを感じました。
今日も座り込みをしている背後の海は何も言いません。
ただ静かに波がたっているだけです。
工事区域内と母なる海を遮断する汚濁防止膜を張られても,
先日の砂投入を強行され,半分砂をかぶったソフトコーラルも
人間に対し一言も文句を言いません。
私には人間がためされているように思われいます。
私は消防署に長く務めたので,高潮対策の公共工事の大切さを
認識し,この工事に異議を唱えることは果たして正しいのだろうかと
毎日のように考えてきました。
しかし,一方で私たちが抵抗を止めれば,今まで元気だった海の生きものたちは
たちどころに人の手によって埋められてしまうのです。
みんなの知らない海の底で…。
砂がヒトデを飲み込み…ナマコもウニも砂の下敷きとなり,驚いて穴に隠れた
小さな魚たちも,なだれ込んでくる砂を避けられず生き埋めとなることでしょう。
下の写真の魚たちは…一番最初に砂が投入される部分に住んでいます。
クリックすると大きくなります。

誰もそんな場面を見たことはありません。
もし見たらどう思うでしょう。もしあなた自身が元気なまま埋められると
したら…。
それは,工事のおじさんたちも直接見ることのない場面です。
想像もできないと思います。どんなに生々しく凄惨な
ことでしょう。

2月14日の砂入れ強行で半分埋まったソフトコーラルです。

すべての人工ビーチの砂の下とショッピングセンターや
レジャー施設の土の下には,生き埋めになった生きものたちが今でも
埋まっているのです。
前回のブログで一人の女性の言葉を書きました。
その方は,こどものような発想で恥ずかしいのですがとも言いました。
そうだろうか…。
『生きものたちを理屈抜きで守りたい…』
この言葉の意味を考えると,高潮対策の工事も抜きとなります。
命とは…。
ある記者の質問で人間の命と生きものの命はどちらが大切だと思いますか。と
聞かれました。
どちらが…
命を比較すること。
できるのでしょうか。
命は比較するものでしょうか。
人間の安全を守るために何万という生きものたちの命を奪うこと…。
<

私の中で…今までの混迷がいくぶんか吹っ切れたように思います。
人間本位の思考の中に留まっていては…今回の問題は解決しないように
思います。これからも。
自然は命の総体です。人間は自然の産物です。
地球の物質でできています。みんな同じなのです。
自然に逆らうことは…自らを痛めつけているのと同じことです。
生きものたちとのことを真剣に考えないといつかは,人間も滅びて
しまうことでしょう。
私は,東江の小さな海の何万という命の側に立ちたいと思います。
私たち少人数では,とうてい勝ち目はないかもしれません。
しかし,この小さな海のことを考えてほしいと訴えることは,
これからの人間社会と海,もしくは,山や川との関係を見直す大きなきっかけに
つながると確信しています。
しかし,常に私たちは,今起きている状況をその都度,これで
いいのかと顧みる姿勢と耳を持っています。
柔軟に対処していきたいと考えています。
名護の市民を中心に全国に向けて呼びかけを始めました。
『名護の海を守り次世代に伝えたい市民の会』
http://jisedai.ti-da.net/
現在準備をしています。
賛同いただける方の参加をお願い致します。
名護ジャスコでの写真展は今日の夜8時までで終わります。
次回を準備しています。
Posted by 有光智彦 at 13:31
│名護市東江 人工海浜
この記事へのコメント
ご無沙汰してます!
大度行ってますか??
まもなく主人が帰ってきます☆
また家族で大度に行きますね!
大度行ってますか??
まもなく主人が帰ってきます☆
また家族で大度に行きますね!
Posted by スレンダーワヤン
at 2011年02月20日 17:08

スレンダーワヤン 様
こんばんは。
ご無沙汰しています。
本拠地を離れていることが気にかかって
しかたがありません。
今は東江に全力を注いでいます。
一段落するかどうかわかりませんが,
魚の産卵シーズンまでには行けると
思います。
こんばんは。
ご無沙汰しています。
本拠地を離れていることが気にかかって
しかたがありません。
今は東江に全力を注いでいます。
一段落するかどうかわかりませんが,
魚の産卵シーズンまでには行けると
思います。
Posted by 有光智彦 at 2011年02月22日 00:04
スレンダーワヤン 様
こんばんは。
ご無沙汰しています。
本拠地を離れていることが気にかかって
しかたがありません。
今は東江に全力を注いでいます。
一段落するかどうかわかりませんが,
魚の産卵シーズンまでには行けると
思います。
こんばんは。
ご無沙汰しています。
本拠地を離れていることが気にかかって
しかたがありません。
今は東江に全力を注いでいます。
一段落するかどうかわかりませんが,
魚の産卵シーズンまでには行けると
思います。
Posted by 有光智彦 at 2011年02月22日 00:05