2011年03月27日
汚濁防止膜
海を砂で埋める現場を見るのは初めてなので,周囲にどのような影響が
あるのかも記録するように務めています。
その一つに汚濁防止膜がどれぐらい役に立つものかということも
調べてみたいと思います。

汚濁防止膜は地上からではオレンジ色のフロートが横一列に並んでいる
ようにしか見えませんが,海中では厚手のビニールが海底まで
ぶら下げてあります。

しかし,潮の高さの変化により膜の下辺が海底から上がってしまい
外洋と通じてしまっているときがあります。

工事が開始される前から一本張られていたのですが,海底の岩礁などに
接触し破れていたり,継ぎ目のひもがほどけたりしていました。




私たちの指摘により北部土木事務所は,工事前に2本目の汚濁防止膜を張りました。
が,これも傷んでいて,私が見つけた部分は写真の通りでした。


機能上,膜の接続部の構造が海の外力に持ちこたえないようにも思えます。

それにしても乱暴です,生きものの上に重りのチェンが乗っています。

実際,地上から白濁した水が外洋に流出しているのを見ることができました。

その部分を確認するために潜水して見てきましたが,海中は外から見る以上に
白濁していました。水を採取し,濁りの度合いを測定します。
写真はペットボトルに採水する相棒の手元を1メートル離れた距離から
撮影したものですが,かなりの白濁が認められました。



海面の泡などは外海に流れ出しませんが,白濁は
どうしても流れ出てしまうようです。
どうみても適切に機能している装置でないことは確かなようです。
大切なことは,汚濁防止をきちんとやってますという形をつくるのではなく,
実際に機能する防止膜を使うことではないでしょうか。
汚れは今日も清らかな海の海面を覆っています。


あるのかも記録するように務めています。
その一つに汚濁防止膜がどれぐらい役に立つものかということも
調べてみたいと思います。

汚濁防止膜は地上からではオレンジ色のフロートが横一列に並んでいる
ようにしか見えませんが,海中では厚手のビニールが海底まで
ぶら下げてあります。

しかし,潮の高さの変化により膜の下辺が海底から上がってしまい
外洋と通じてしまっているときがあります。

工事が開始される前から一本張られていたのですが,海底の岩礁などに
接触し破れていたり,継ぎ目のひもがほどけたりしていました。




私たちの指摘により北部土木事務所は,工事前に2本目の汚濁防止膜を張りました。
が,これも傷んでいて,私が見つけた部分は写真の通りでした。


機能上,膜の接続部の構造が海の外力に持ちこたえないようにも思えます。

それにしても乱暴です,生きものの上に重りのチェンが乗っています。

実際,地上から白濁した水が外洋に流出しているのを見ることができました。

その部分を確認するために潜水して見てきましたが,海中は外から見る以上に
白濁していました。水を採取し,濁りの度合いを測定します。
写真はペットボトルに採水する相棒の手元を1メートル離れた距離から
撮影したものですが,かなりの白濁が認められました。



海面の泡などは外海に流れ出しませんが,白濁は
どうしても流れ出てしまうようです。
どうみても適切に機能している装置でないことは確かなようです。
大切なことは,汚濁防止をきちんとやってますという形をつくるのではなく,
実際に機能する防止膜を使うことではないでしょうか。
汚れは今日も清らかな海の海面を覆っています。


Posted by 有光智彦 at 00:39
│名護市東江 人工海浜
この記事へのコメント
久し振りにブログを覗かせて頂きました。
今月頭に、意見交換会が行なわれるとの新聞記事を見て以来、気になりながらも東江を通り過ぎていました。
誰よりも小さな命たちを愛している有光さんが、
このような状況下においても未だ記録を撮り続けているとの事、そのお気持ちは想像に余ります。。。
誰もの想像をはるかに超える出来事が起こっている今、
有光さんの視点はこれから作らざるを得ないだろう新しい社会システム形成に必要不可欠だと確信します。
私たちは、先日本部から大宜味村に拠点を移し、
仲間とそしてお腹の中の新しい命と共に本格的に自給的暮らしを始めました。
私の尊敬する、日本のパーマカルチャー代表・設楽氏の
コラムをリンクしておきます。勇気の出る文章です。
ぜひご一読下さい。
http://www.pccj.net/kiyo/
今月頭に、意見交換会が行なわれるとの新聞記事を見て以来、気になりながらも東江を通り過ぎていました。
誰よりも小さな命たちを愛している有光さんが、
このような状況下においても未だ記録を撮り続けているとの事、そのお気持ちは想像に余ります。。。
誰もの想像をはるかに超える出来事が起こっている今、
有光さんの視点はこれから作らざるを得ないだろう新しい社会システム形成に必要不可欠だと確信します。
私たちは、先日本部から大宜味村に拠点を移し、
仲間とそしてお腹の中の新しい命と共に本格的に自給的暮らしを始めました。
私の尊敬する、日本のパーマカルチャー代表・設楽氏の
コラムをリンクしておきます。勇気の出る文章です。
ぜひご一読下さい。
http://www.pccj.net/kiyo/
Posted by ユッキー at 2011年03月31日 21:01
ユッキー 様
お元気でなによりです。
海と山や野,対象は違うけど,根底にある視点や心はいつも同じです。
それぞれの得意なことを出来るときにできるだけ続けることが大切な
ように思います。自然の中に向うことは人としての精神を活発化させ
智慧は精神と共に常に若々しく成長を続けるように思います。
新たな命の誕生に,これから向かうであろう新しい生き方を応援しています。
どうぞこれからもよろしくお願いします。
お元気でなによりです。
海と山や野,対象は違うけど,根底にある視点や心はいつも同じです。
それぞれの得意なことを出来るときにできるだけ続けることが大切な
ように思います。自然の中に向うことは人としての精神を活発化させ
智慧は精神と共に常に若々しく成長を続けるように思います。
新たな命の誕生に,これから向かうであろう新しい生き方を応援しています。
どうぞこれからもよろしくお願いします。
Posted by 有光智彦 at 2011年04月05日 01:31